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高校再編や学級減について計画を示すー県教委

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高校再編や学級減について計画を示すー県教委

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.04.25 
tags:群馬県教育委員会, 群馬県教育委員会 高校入試, 群馬県教育委員会 高校再編

県教委は「高校教育改革の推進について」のまとめを発表した。今後の少子化に対応し、学校再編や学級減が示された。

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 県教委は4月、「高校教育改革の推進について-少子化に対応した特色ある高校教育と再編整備-」を発表した。今後の少子化に伴う定員の見直しと学校再編についての具体的な施策が盛り込まれた。

 

■少子化をにらんで
 群馬県の中学校卒業者数は、平成元年をピークに、大幅に減少。公立高校全日制の1学年学級数は、平成元年度に506学級、1校平均約7学級であったのが、現在は328学級、1校平均5学級になっている。「今後、中学校卒業者数は一段と減少し、平成43年には1万5千人を切る見込みだ」(グラフ)と県教委は説明する。

折線(中学卒業数)
 県教委ではこれらの実情を踏まえ、「高校教育改革推進計画」(計画期間:平成24年度~平成33年度)を策定した。教育環境の変化や少子化の進行に対応し、教育水準の維持・向上を図るのがねらいだ。

 県教委ではこの計画により、特色ある高校教育と県立高校の再編整備を推進し、時代を切り開いていくことのできる人材育成につなげたいとしている。

 

■県立高校の再編の推進
 県立高校の再編整備では「学級規模の適正化」「学校・学科の適正な配置」「男女共学の推進」を掲げた。


「学校規模の適正化」では1学年当たり4~8学級(1学級40人を標準)を適正規模とし、統合を推進。統合の検討に当たっては、地域住民や学校関係者等との懇談会等を開催しながら進めるとしている。統合が適当でない場合は、学級減や1学級定員の引下げを検討するなどして対応する予定だ。


「学校・学科の適正な配置」については、県内を8地区に分けて、学校・学科などの適正な配置を検討、全県的な視野に立って、各地区に一定規模の中核となる学校の配置を推進するとしている。また「男女共学の推進」に関しては、高校教育改革に関わる再編整備にあわせて男女共学化を進めていく予定だ。


《 具体的な取り組み 》

高校再編図
① 地区別再編整備計画
 ●富岡・甘楽地区…富岡高校・富岡東高校➡新高校「富岡高校」(平成30年開校予定)
 ●吾妻地区…中之条高校・吾妻高校➡新高校「吾妻中央高校」(平成30年開校予定)
 ●桐生・みどり地区…桐生高校・桐生女子高校➡新高校(平成33年開校予定)、桐生南高校・桐生西高校➡新高校(平成33年開校予定)


② 学科・コース等の改編

沼田女子(平成25年)、伊勢崎(平成27年)、藤岡中央(平成27年)、吉井(平成27年)、富岡実業(平成27年)、大泉(平成28年)、館林女子(平成28年)、高崎工業[定](平成29年予定) 


③ 学級減の実施
 ●公立高校全日制募集定員(学級数) 339学級(平成24年)➡328学級(平成29年)➡290学級程度(平成33年予定)
 群馬県の中学校卒業者数は、平成30年から県内全ての地区で大幅に減少し、平成33年は平成29年に比べ2,100人以上減少する見込み。
 これに伴い、公立高校全日制募集定員は、平成29年から平成33年までの4年間で38学級減程度を予定している。

中学卒業見込み者数推移※クリックすると図は拡大します。


 県教委では「具体的な対応については、教育水準の維持・向上を図る観点から、全県的・長期的視野に立って検討、実施していく」としている。

(編集部=峯岸武司)

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