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【学校探訪記】前橋育英高校 飛躍への原動力

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【学校探訪記】前橋育英高校 飛躍への原動力

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.05.17 
tags:前橋育英高校, 前橋育英 進路実績, 前橋育英 入試, 育英 群馬

写真は前橋育英高校の校舎

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「スポーツの育英というイメージが強いですが、進学でも実績を上げています」

 広報担当の岡上直美先生が語るように、この5年間で、前橋育英高校は着実に大学進学で実績を残している。

 平成26年度に35名だった国公立大学の合格者数は、平成29年度入試では62名に大幅に増えた。その中には東北大学や東京外国語大学といった難関国立大学も含まれる。

 難関私立大では、早稲田大学7名、上智大学4名、東京理科大5名、MARCHでは28名の合格者を出した。早稲田大学の7名は県内の高校中7位の数だ。

 前橋育英高校の進学実績の飛躍の原動力はどこにあるのか。進路指導部主任の渡辺先生に聞いた。

 

■コースの類型化が奏功

 進路指導部主任の渡辺貴弘先生は「国公立大学合格者はここ数年コンスタントに50名を超えるようになりました。進路選択をする中で、行ける大学ではなく行きたい大学を目指して頑張ろうという意識が浸透してきたように思います」と話す。

 実績が伸びている背景として、9年目に突入した類型化が奏功しているのではないかと渡辺先生は分析する。

 コースをⅠ類~Ⅳ類に分け、それぞれのキャリアプランに沿ってカリキュラムを編成したのが「類型化」だ。それ以前は、特進コース・進学コースといった区分だった。

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【写真】事務室に貼られた進路実績

 

〈 前橋育英高校のコース類型 〉

●普通科

・Ⅰ類-難関国公私立大学を目指すコース(学特試験S・A合格)

・Ⅱ類-地元国公立大学と中堅私立大学を目指すコース(学特試験B・C合格)

・Ⅲ類-多様な進路に対応し自己実現を目指すコース(学特試験一般合格・推薦試験・一般試験)

・Ⅳ類-トップアスリートを目指すコース(推薦試験・一般試験)

●保育科(推薦試験・一般試験) 

 

「以前の特進コースはⅠ類・Ⅱ類、進学コースはⅢ類に振り分けました。特進コースが2つになったことで、よりきめ細かい指導が可能になりました」と渡辺先生は説明してくれた。

 Ⅰ類とⅡ類は1・2年次までは同じカリキュラムを履修する。3年次は学校設定科目の部分で差異はあるが、どちらの類も希望進路実現に十分に対応できるカリキュラムとなっている。

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【写真】授業風景(ホームページから)

 

 高校によっては、「特進クラス」というと、部活動が制約されるケースもあるが、前橋育英高校の場合は、そういった制約はない。

「Ⅰ類でも硬式野球部在籍で甲子園に出場した生徒が早稲田大学へ、水泳部でインターハイに出場した生徒が慶応大学に進学した例もあります。文武両道ですね」(渡辺先生)

 

■進学へのフォロー体制の充実

 進学支援体制も整備されている。土曜特別講義と呼ばれる課外授業があり、Ⅰ類・Ⅱ類の生徒は国語・数学・英語の強化を図る。またⅡ類・Ⅲ類・Ⅳ類・保育科の生徒には土曜特別講義内で英検指導を中心にした授業が展開される。英語に特化させているのは、大学入試改革で英語の4技能化が実施されることを睨んでのことだ。

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 渡辺先生は、英語の教師だ。取材中、英語のことが話題に上った。高校で教鞭をとる立場として国の英語教育改革についてどう受け止めているのか、記者も聞いてみたかった。

「受験のための英語から使える英語へのシフトで、生徒にとっても学びやすいものになっていくのではないでしょうか。実用的な要素が増えていくのは歓迎ですね」

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 【写真】進路指導部の渡辺貴弘先生

 

 渡辺先生自身、使える英語には思い入れがある。

 大学卒業後すぐに教壇には立ったが、実用的な英語指導を求めて、一旦教員を辞め、1年間イギリスに語学留学をしたそうだ。

「グローバル化が進んでいく時代の中で自信を持って英語の授業をしたいと思ったんです」。

 帰国後、前橋育英高校で教鞭をとり始める。今年で17年目のベテランだ。「実用的な英語力」を子供たちに身につけてほしいと思っている渡辺先生にとって、この改革は不安よりむしろ期待感のほうが大きいようだ。

***

 今年度からはリクルートの「スタディーサプリ」も導入した。Ⅲ類・Ⅳ類と保育科の生徒は全員が受講、Ⅰ類・Ⅱ類の生徒は希望制での受講だ。

「文部科学省が、AO入試や推薦入試にも学力試験を課すことを発表しました。また、大学入試改革で大学入学希望者学力評価テスト・高等学校基礎学力テストが導入されます。その意味で、スタディーサプリは学び残しのない指導を実現するためのツールの一つになると考えています」(渡辺先生)。

 

■スポーツの実績が学校の雰囲気をけん引する

 前橋育英高校の飛躍の原動力は何か。

 渡辺先生はその一つとして「多様性に応じた指導」を上げる。学業を極めたい生徒、スポーツを極めたい生徒など個々目指している方向は違っていても、同校にはそれぞれが活躍できる舞台が用意されている。

 とりわけ、サッカー部、硬式野球部や陸上競技部といった花形の部活動の全国レベルでの活躍が学校の雰囲気をけん引している。

「そのスポーツのことはよく知らない生徒も、全校応援に参加することでより一体感を得ることができます。そのことが生徒個々の誇りや自信にもつながっていると思います。そんな雰囲気の中で、じゃあ、自分は学業でがんばろうといった前向きな生徒がここ数年、増えているように感じます」(渡辺先生)。

 まさに「チーム前橋育英」として、それぞれの生徒が自分の得意分野を見つけ、活躍の場を広げている。

 先日行われた県総体では男子バスケットボール部、男子剣道部、女子サッカー部、女子柔道部が優勝した。前橋育英高校の躍進は今年も健在だ。

(編集部=峯岸武司)

《 はみ出しメモ 》

「オープンキャンパスも予定しています。本校に関心がある受験生はぜひ参加してみてください」(岡上先生)。

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