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私立高校のスクールバス運行状況を調べてみた

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私立高校のスクールバス運行状況を調べてみた

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.05.24 

通学の足「スクールバス」についての特集です

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 小・中学時代は義務教育のために多くの児童・生徒が居住地域近くの学校への通学となるが、高校では義務教育課程からは外れるため、自宅から距離のある学校へ通う生徒も出てくる。
 NHK放送文化研究所が2016年2月に発表した「2015年国民生活時間調査」によると、平日の往復での通学時間は、小学生57分、中学生56分に対し、高校生は1時間33分と大幅に増えることが明らかになった。
 小・中学生と比べて高校生の通学時間が長いのは、冒頭で触れている通り、遠方の高校に進学する子も増えるからだ。近くといっても、高校の分布は小学校・中学校ほど密度が高くないので、ほとんどの生徒の通学時間は増えるはずだ。
 市内ならば自転車、市外の学校に通う場合は公共交通機関を利用して通学することになる。
 

 

■最新スクールバス事情
 マイカー天国の群馬では公共交通網は貧弱だ。その中で、JRや東武などの駅に近い学校は地の利の恩恵を受けられるが、学校は必ずしも駅前に立地しているわけではない。
「私立高校の場合、不便だから生徒が集まらないでは済まされません。駅から歩いてすぐならば、通いやすさから生徒さんも集めやすいでしょうが、駅から離れた学校の場合、通学の利便性をアピールしなければなりません」とある私学関係者は話す。
 生徒が通学しやすいように、高校ではあの手この手で工夫をこらす。そこで活躍するのが学校が独自で運行するスクールバスだ。
 県内およびその隣接区域の私立高校の多くが、学校と主要駅・地区を結ぶスクールバスを運行している。
「東日本大震災で、特に女の子の遠方通学は減少しました。公共交通機関がマヒした状態で、親が遠くまで迎えに行かなければならない。だったら近い方がという風潮があの時はありましたね。自宅の近くまでスクールバスが運行されていれば、通学上の心配も減ります」(前出)
 駅から近い学校も、路線から離れたエリアの子たちは電車通学も難しくなるという事情は同じだ。JR駒形駅が最寄りの共愛学園もスクールバスを運行する。富士見や本庄方面の子が通いやすいようにという配慮だ。
 教頭の西脇先生は「公共のバスですと、大胡~高崎路線で5年前から縦路線を通し、大胡・粕川・新里など上電沿線の子たちが通いやすくなっています。これに加え、スクールバスも走らせています」と話す。
 スクールバスといってもその形態は様々だ。高校がドライバーを雇って専属で運行する形態や高校がバス会社と契約を結んで走らせる形態などがある。バス会社も送迎バス事業部を設け、収益の柱にしているところもあるようだ。
 バス会社からすればマイカー普及率の高い群馬県では路線バスでは採算がとれない。「通学」に特化した形なら、確実な収益が見込める。一方、高校側も独自のバスを設けることで、通学の利便性・安全性をアピールすることもできる。まさに両者の利害が一致したところに「スクールバス」は存在する。

 スクールバスを学校のブランディングの一環にしている学校もある。桐生第一高校は2015年からスクールバスのデザインを一新した。7色のパステル調のかわいらしいデザインとなっている。
桐一スクールバス
「幼稚園や保育園のバスなどは、オリジナルのラッピングバスを運行しているところが多いですが、やはり目立つのでいい宣伝になりますよね。バス自体、宣伝媒体として使えます。今後、高校のスクールバスでも同様の動きが増えてくるかもしれませんね」。こう話すのは、県内在住のデザイナーだ
 さて、費用はどうなっているのか。みんなの学校新聞の調査では、乗車する生徒が負担する形をとっている学校が多いようだ。回数券制度にしている学校や学期ごとに一律徴収している学校などその料金体系は様々だ。中には無料で運行している学校もある。無料とはいえ、生徒全員が負担する形になっている場合もある。
 
■私立高校スクールバス運行状況一覧表
 通学は毎日のことだから、学校選びにはスクールバスの整備状況もチェックが欠かせない。今回、みんなの学校新聞編集部では私立高校のスクールバス運行状況を調査し、一覧表にまとめた。
※画像をクリックすると拡大されます。

スクールバス

 

 
 
 
(編集部=峯岸武司)
 
 

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