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学校訪問 四ツ葉学園 探訪記① 大学進学実績編

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学校訪問 四ツ葉学園 探訪記① 大学進学実績編

中学入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2015.07.11 

学校説明をしてくださった三村校長先生

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今年,一期生を初めて送り出した四ツ葉学園中等教育学校。その大学受験の実績が注目されたものの,学校のホームページでなかなか公開されなかったため,ネット上では様々な憶測が飛びかった。中には誹謗中傷に近い書き込みも見受けられた。

「実際,四ツ葉ってどんな学校なんだろう?」。その内情を視察すべく,四ツ葉学園の学校訪問させていただいた。

7月10日。この日の伊勢崎は久しぶりの晴れ空をのぞかせた。四ツ葉学園は伊勢崎市の北東部の田園風景の広がる地帯にある学校である。伊勢崎市立伊勢崎高校が前身で,県内では2番目の中等教育学校として平成21年4月に開校した。

 

まずは訪問してすぐに三村国宏校長先生による学校説明が行われた。

開校にあたっては「京都の堀川高校など個性的な教育を行っている学校を日本中視察し,学校づくりを行った」とは三村校長。自学・自律・共同・共生の4つの目標(四ツ葉)を教育目標に掲げ,生徒主体の学校運営を心がけているそうだ。非行・補導はゼロ。子供たちそれぞれが充実した学校生活を送っている。

進学実績についてあれこれ言われるが,「無理矢理偏差値で押し込んで進学させないのが本校の進路指導の特色。その子の個性にあった指導を心がけている」(三村先生)。実際,進学校では偏差値を元にして進路指導が行われ,その結果,せっかく大学に入学したものの退学してしまう生徒はそれ相応にいるそうだ。こうした現状に対しての反省を起点に四ツ葉学園の進路指導は行われていると胸をはる。

1期生(128名)のうちの約3分の1にあたる40名(うち2名は短大)が国公立に進学。私立大学も早慶こそは出せなかったものの東京理科大,上智やMarch・関関同立クラスの大学に合格者を出した。

「たとえば早慶にいける学力があったとしても,本人が地元の大学に進学したいと熱望すれば,その本人の意思を尊重するのが本校のやり方です」。

2期生・3期生と年次を重ねるにつれ難関大学への志望者も増えており,今後大学実績はどんどんよくなっていくのではと学校側は期待する。教員間でも大学受験に関する研修を行い,東京の東大進学指導の研究会にも参加したそうだ。2020年の大学入試改革をにらんで,英検からGTEC・TOEFLなど4技能重視の英語検定試験にシフトさせている。県内では先駆けでコンピュータを使ったテストシステムであるCBTも導入。また,リクルートの受験サプリやベネッセのクラッシー(学校のICT活用サービス)も取り入れた教育を行っているという。

子供たちの記述力を向上させるために小論文の指導を前期課程(中学校)でも行う予定だ。ただ,「こうした表現力は知識が基盤にある」と校長先生。指導にあたる教員に対しては,常日頃「知識の理解が教育の基盤だという観点を忘れてはならない」と語っているそうだ。

大学進学実績はあくまで通過点にすぎず,その先のキャリアアップまで見据えた進路指導。これが県内の上位進学校と一線を画す「四ツ葉流」の進路指導なのかもしれない。(つづく)【編集部=峯岸武司】

(記者のメモ)

2020年の大学入試改革では,英語のあり方が大きく変わる見込みで,このコミニカティブを重視した四ツ葉学園の英語教育はたしかに時代の流れを見通しているようにも思えた。実際,国ではコンピュータを活用した大学入試の運営も模索されており,CBTの先行導入が将来の進学実績への大きな布石になるかもしれない。    

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