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学校訪問 市立太田高校 探訪記① 商業科編

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学校訪問 市立太田高校 探訪記① 商業科編

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2015.11.13 
tags:中高一貫, 市立太田, 商業高校

市立太田高校の外観 

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 今年、1期生が高校1年生になり、市立太田高校は市立太田商業からの移行期を終えた。普通科と商業科が併存した中高一貫校は全国的にも珍しい。11月13日、市立太田高校を訪問し、学校の現状について取材した。

 

■充実した設備を誇る市立太田高校

 市立太田高校は、太田市西部の細谷町に位置する。大通りから一歩入ったところに位置しているせいか、周囲はとても静かである。

 校舎はとてもモダンな作りで、公立の学校なのかと思ってしまうほど。説明をしてくれた教務主任の石関先生も、赴任したときはその設備の充実ぶりに驚いたそうだ。

 全教室にはクーラーが完備され、床暖房設備まである。バリアフリーの校舎でエレベーターが設置されているので、「けがをした生徒も安心して校舎内移動ができる」と石関先生は胸をはる。300人を収容するホールには200インチの大型スクリーンがあり、各教室にはプラズマディスプレーが設置されている。もちろん、ITに対応して校内LANやパソコンの整備も進む。

 

■学校名は変わっても「商業科」は不滅です!

 「市立太田に変わって、商業科のイメージが希薄になった印象がありますね」と石関先生。自らも商業科を担当しているので、危機感を抱く。実際、「商業科は募集を停止した」「市立太田になって、商業科もものすごく難関になった」といった風説が飛びかい、昨年の後期入試は0.96倍と定員を割り込んだ。

 「市立太田高校としては普通科は募集しませんが、商業科は従来通り募集しています」。この事実が意外と地域や受験生には伝わっていなかった。その反省を生かし、今年は商業科募集のPRに力を入れる。まだ1回目の調査なので何ともいえないが、と前置きをした上で、「県教委の発表した1回目の進路調査では倍率が1.49倍で手応えを感じています」と石関先生は話す。

 商業科の在校生も商業科の存在感がなくなることに危機感を抱いている。少しでも、商業科をPRしようと生徒自らがパソコンでPRポスターを制作した。そのキャッチコピーは「市立太田高等学校になりましたが・・・商業科は生き続けます!」。「商業科」の文字が大きく強調され、まさに存在感をアピールするポスターに仕上がった。

 

 

 

 今年、19回目を迎えた「百貨市」は太田商業時代からの名物イベント。ここ5年、売上は1000万円を超え、来客数も2日間で8,000人を超す盛況ぶりだ。今年からは普通科の生徒も参加した。

 「ただのイベントではなく、1000万を超す規模なので、株式会社にし、運営しています。入学したら株主になり、総会を開いたり、企画運営全般に携わります。企業の経営活動を学ぶことができます」(石関先生)

 また、太田道の駅と生徒がコラボして商品開発した「のっけて食べるやきそば」「くわ入りやきそばソース」の販売などユニークな活動も行っている。コンビニエンスストアとタイアップした商品開発も行っていく予定だそうだ。

 「服装には厳しいですが、社会に出てからも役に立つ経験ができるのが商業科の魅力です。もちろん、商業からも大学進学をする生徒もいて、大学進学、就職、専門学校進学がそれぞれ3分の1くらいの割合で推移しています。就職も景気の回復とあいまって、順調です。エリートを養成するのではなく、社会の役に立てる人材を育てる。いろいろな生徒がいて、それぞれの個性を発揮できる場が本校商業科だと思っています」。

 石関先生のそのまなざしには、生徒の将来を真剣に思う熱い思いとあたたかさが込められていた。(つづく)

(編集部=峯岸武司)

 

 

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