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キリタカ最新進路事情ー「脱」桐高4年制

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キリタカ最新進路事情ー「脱」桐高4年制

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2016.07.29 
tags:高校入試, 公立高校, 前期入試, 群馬県公立高校, 群馬県公立入試, 入試, 桐生高校, 桐生女子高校

上昇桐生(桐生高校HPから)

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  平成33年には桐生女子高校と統合される予定の桐生高校。現在、それに向けて様々な準備を推進中だ。どのような学校を構想するかは、全国の高校視察などを通じて策定する予定だ。今後、京都の堀川高校や大阪の豊中高校、富山の高岡高校や富山高校など、先進事例を持つ学校視察を行い、具体的なビジョンを描いていくそうだ。

 詳細は県教委の発表を待たなければならないが、とした上で、田口校長は「敷地は桐生高校を使って、現在桐生高校7クラス、桐生女子高校5クラス、合わせて12クラスの学級数はもう少し絞られる形になると思う」と話した。理数科や英語科(桐生女子)の扱いをどのようにしていくかなど、一つ一つ課題を解決していきたいと意気込みを語る。

 

■「上昇桐生」ー波に乗る進路実績

 ここ数年、桐生高校は進路的にも絶好調だ。ここ5年は国公立大学の合格者数は現・浪合わせて100名を超えている。4年制大学への現役合格率も85.7%(平成28年度)と高い水準を維持している。

 平成1ケタ台、桐生高校にとってはまさに「冬の時代」だった。東毛地区の雄として太田高校が大躍進する中、一時期国公立の合格者数も80名を下回った。3年間は高校生活をエンジョイし、1年は浪人して大学進学する生徒が多かったため、「キリタカ4年制」と揶揄された。進路実績を出せないといい生徒が集まらない。生徒の質が下がるとまた実績も下がる。「まさに負のスパイラルだった」(進路指導主事)。

 その流れを変えたのが、理数科の1期生が卒業した平成13年だ。この年を潮目に進路実績も復調した。全県一区制が導入されると、内部充実を進めるため「上昇桐生」という体系化されたキャリア教育プログラムを策定し、生徒が自分自身の進路目標実現に向かって全力で取り組める体制づくりを進めた。

「全県一学区は桐高にとって追い風になった」と語るのは、伊勢崎市のある学習塾関係者。桐生駅から徒歩で通える伝統校として、伊勢崎地区の優秀な生徒が桐高に流れ込むようになった。

 平成23年には90名程度だった国公立の合格者数は平成26年には150名程度に躍進した。わずか3年で右肩上がりの伸びだ。今年、桐生高校を卒業した大学一年のOくんは「桐高の先生には打倒太田高校の気概がありました」と語る。

 

 進路指導主事の教諭の話によれば、県内で国公立大学の合格者数が100名を超えている学校は7高。東大に現役合格者を出している学校が7高。これらを両方満たした学校は6高あるそうだ。そして、その6高に「桐生高校は入っている」と胸を張る。

 桐生高校は文武両道・独立自尊をモットーに掲げ、進路指導もその方針にのっとって行われているという。したがって「過度に補習に依存したカリキュラムにせず、部活と両立できる形をとっている」そうだ。1・2年次は放課後の補習も行わず、部活をするように促す。長期休業中の必修補習は夏休みの6日間と部活と両立できる形をとっている。「県内の進学校では最も少ない(補修の)規模ではないか」。

 指定校推薦も毎年100校近くの大学から声がかかるが、実際制度を利用しているのは5名(平成28年)。ここ2年でも一ケタの水準だ。「教員側も最後まで受験することを進めているし、子供たちも実力勝負で臨む気風がある」そうだ。

 

■新たな共学校として

 桐生市自体が少子高齢化していく中、桐生高校は元気だ。東毛地区の伝統校は、平成33年には「結婚」を控えている。伝統校同士が一つにまとまり、新たな共学校として生まれ変わることになる。公立伝統校は「別学」という全国的にも珍しい本県で、この「結婚」がどのような新しい波を作っていくのか。目が離せない状況だ。

(編集部=峯岸 武司)

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