かこさとし 絵本の世界 8日から館林美術館で
- 日時
- 2022年10月8日~12月25日
- 場所
- 群馬県立館林美術館
- 主催者
- 群馬県立館林美術館
「かこさとしの世界展―だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!」が8日から、県立館林美術館(館林市日向町)で開催される。日本を代表する絵本作家かこさとし(加古里子、1926~2018年)の、少年時代の絵や未発表の原画、群馬ゆかりの作品も含め、長きにわたる創作の軌跡をめぐりながら、かこの絵本に込めた思いをひもとく。
かこは現在の福井県越前市生まれ。東京大学工学部応用化学科卒業、工学博士。32歳で最初の絵本「だむのおじさんたち」を出版して以来、「だるまちゃん」や「からすのパンやさん」シリーズといった物語絵本から「かわ」「地球」「海」などの科学絵本、美術や歴史の絵本など、多岐にわたる著作を生みだした。
19歳で終戦を迎え、自らの生きる意味を見失っていたかこは、児童演劇を通して子どもたちとふれあい、希望を見いだす。今展にはセツルメント時代の紙芝居、絵本の原画や下絵など貴重な資料を含め約160点を公開。全国巡回展ながら館林会場の特別出品として「ぶんぶくちゃがま」「からっ風」などが展示される。
12月25日まで(月曜休館だが10月10日は開館し翌日休館)。観覧料は一般830円、大高生410円。10月28日は「県民の日」で無料。県内在住の65歳以上は平日のみ2割引き。
会期中、かこの長女鈴木万里さんが11月6日に、最後の絵本となった「みずとはなんじゃ?」の作画を手掛けた鈴木まもるさんが11月26日に講演する。学芸員による作品解説会、造形体験、キッズウオークなどある。問い合わせは同館(電0276・72・8188)へ。