【全国高校ラグビー】快進撃の国学院栃木、前年王者破り決勝進出
第101回全国高校ラグビー大会は5日、大阪・花園ラグビー場で準決勝が行われ、桐生市在住者2人が出場した国学院栃木(栃木)が大会3連覇を狙った桐蔭学園(神奈川)を21―10で破り、初の決勝進出を果たした。決勝は8日午後2時5分から、4大会ぶり6度目の優勝を目指す東海大大阪仰星(大阪第2)と対戦する。
磨きをかけてきた組織的な防御を、この日も存分に発揮。1人目のタックルが外されても次々と仕掛け、個の力で上回る相手に簡単には突破を許さない。自陣ゴール前では粘り強く守り、ターンオーバーに成功。ゲームキャプテンのCTB田中大誠(3年)は「いつもの練習通りのプレーをした結果」と胸を張った。
高校日本代表候補は不在。その分、15人全員がハードワークする。密集に飛び込み、相手のボールを奪い取る「ジャッカル」はチームの武器。吉岡肇監督は「今年は全員ができる」と高く評価する。
桐生ジュニアラグビースクール出身のプロップ尾花大智(3年)=背番号16、相生中出身=は後半11分から、フランカー尾池政人(2年)=背番号17、梅田中出身=は同28分からそれぞれ出場し、持ち前の堅守で相手の反撃をかわし、試合終了の笛とともに喜びを爆発させた。
尾池は桐生タイムス社の取材に対し、「決勝に進めて素直にうれしい。白石(和輝)キャプテンは(初戦の脳振とうで)出場できなくなってしまったが、〝チーム白石〟を日本一長生きさせることができてうれしい」と喜びを語った。
決勝では過去5度優勝の東海大大阪仰星に挑む。8日午後2時5分キックオフの予定。TBSテレビが同2時から生中継するほか、毎日放送が運営する大会公式サイト「HANAZONOLIVE」(下記バナーにリンク)で無料ライブ配信される。