心水塾教務部次長に聞いた 群馬県公立高校入試 徹底分析 国語編
群馬県の公立高校入試において、国語は「大崩れはしないが、突き抜けた高得点も取りにくい」という受験生泣かせの側面を持っています。2025年度入試の結果をどう読み解き、次なる受験生はどう動くべきか。心水塾(本部・前橋市)の教務部次長、大井泉さんに、最新の分析と対策を伺いました。
■平均点は60.1点。形式の変化に注目
2025年度の国語は、現代文2問(評論文・小説)、古文1問、資料・表現、漢字・漢詩(一節)という構成。形式面では、昨年に続き「大問1で2つの文章が提示される」「作文が原稿用紙ではなくマス目形式」といった特徴が継続されました。これまで独立していた「作文」が大問1の最後に組み込まれたことも特徴にあげられます。

「昨年度から平均点は0.1点上がって60.1点。極端に難化したわけではありませんが、問題ごとの難易度差が大きく、得点差がつきにくいテストでしたね」と大井先生は分析します。
特に注目すべきは、出題内容を見ていくと最近増えてきている「2つの文章を読ませる問題」「古文に会話文をつけて答えさせる問題」「複数の資料を取り上げて種々の知識を問う問題」などが出題されています。 共通テストの作りを意識した出題が増えているそうです。「全国的なトレンドを踏まえつつ、読解力と作文力をセットで問う姿勢がより鮮明になりました」(大井先生)
■記述の「質」が合否を分ける
群馬県の学力検査は、中学校で学ぶ範囲をほぼ網羅した「総合力」が試されます。その中でも大井先生が特に強調するのが、記述問題です。
「論説文は配点が高く、60〜80字程度の長い記述が求められます。確実な読解力がないと、そもそも筆が止まってしまいます」と大井先生。さらに、近年難易度が上がっているのが「小説」だと言います。 「登場人物の心情を、情景描写や行動から読み解く設問が中心ですが、これがなかなか手ごわい。出来事が心情にどう影響を与えたかを的確に言語化する訓練が欠かせません」
■古典は「確実に取る」
一方で、古文・漢文は現代文に比べれば難易度は控えめ。 「上位校を狙うなら、ここは落とせないところです。歴史的仮名遣いや返り点といった知識事項でミスしないことが、合格への最低条件です」
国語でライバルに差をつけるのは、至難の業。だからこそ、日頃の演習の「質」が重要になります。
■大井先生からのアドバイス
「国語が苦手な子は、まず基礎知識を固めて『守りの答案』を作ること。逆に得意な子がさらに上を目指すなら、読解のスピードアップと記述力を強固にしていくことが急務です」と大井先生は語ります。 大問1と2で比較的長い作文が課されるため、時間配分を誤れば命取りになりかねません。
「読解の速度を上げ、時間内で内容をまとめる作文訓練は絶対に必要。数多くの演習を積み、どんな変化球が来ても動じない力を養ってほしいですね」
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