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「突き抜ける選手はいい意味で周りに流されない」健大高崎・センバツV主将の箱山選手が母校で講演

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「突き抜ける選手はいい意味で周りに流されない」健大高崎・センバツV主将の箱山選手が母校で講演

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2026.01.30 
tags:健大高崎 箱山遥人, 箱山遥人, 高崎健康福祉大学高崎高校

 高崎健康福祉大学高崎高校(加藤 陽彦校長)で30日、同校硬式野球部OBで社会人野球・トヨタ自動車に所属する箱山遥人選手(19)による講演会が開かれた。講演は当時担任だった同校・吉川新教諭がインタビューする形式で進行した。

 2024年春の選抜高校野球大会で群馬県勢初の全国制覇を成し遂げた「日本一の主将」が、アスリートコース1年生の生徒約150人を前に、頂点に立つための組織論や挫折の乗り越え方を語った。

 

控えの選手の気持ちも大切に

 5歳から野球をはじめた箱山選手は、中学時代は硬式野球のクラブチームである江戸川中央シニアでプレーし、3年時には主将として全国大会でベスト4に導いた。同校を進学先にしたのは、野球に集中できる環境が整っていたから。入学当初から甲子園出場を目標に据えていた。

 試合に出場する中で意識するようになったのが、チーム全体を見る視点だった。「試合に出られない(控えの)選手の気持ちをどれだけ理解してあげられるかが、チームとして勝つために一番大事」と箱山選手は力説した。

 3年時には主将としてチームをけん引した。しかし、新チーム発足当時は地区予選の初戦で敗退し、指導陣から「史上最弱」と酷評されたという。箱山選手は「泥臭く勝ちにこだわろうと舵を切った。一人一人に自覚を持たせることでチームが円滑に回り始めた」と、組織改革の舞台裏を明かした。

【写真】講演する箱山選手(同校・体育館で)

 

日常の生活態度が勝負に直結する

 吉川教諭との対談を通じて披露されたのが、2年時の「マラソンの授業」でのエピソードだ。体育の授業中にショートカット(不正)をした部員に対し、箱山選手は教師が叱るよりも先に烈火のごとく怒り、部活動への参加を一時禁じたという。「たかが授業、たかがスリッパ並べと思うかもしれないが、日常生活で妥協する人間は、競技の極限状態でも必ず妥協する」と日頃の生活態度が勝負に直結することを説いた。

 

質と量の両立が大事 

 輝かしい実績の裏で、高校時代のドラフト指名漏れという大きな挫折についても触れた。「思い通りにいかない時、まず自分に目を向けなければならない。人のせいにしていたら成長はない」と振り返り、自身の背中を押したのは、裏方に回って自分を支えてくれた控え部員たちの姿だったと語った。

 現在は名門・トヨタ自動車に身を置き、1年目から厳しい競争の中にいる。「突き抜ける選手はいい意味で周りに流されない。みんなが終わるから自分も終わるのではなく、1番遅くまで練習している」と「質と量」を両立させることの大切さを後輩たちに説いた。

 

 質疑応答で、試合前の緊張への対処法を問われると、「『これで負けたらしょうがない』と思えるまで自分を追い込むことが、不安を消す唯一の手段」とアドバイスした。

 同校アスリートコースで硬式野球部の結束大和さんは兄が箱山選手と同期。講演を聞いて「仲間にも厳しく言い合える関係を築けるのは凄いこと。3つしか離れていないけどとても大人だし尊敬できる」と感想を述べた。

(編集部)

 

 

 

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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