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心水塾教務部次長に聞いた 群馬県公立高校入試 徹底分析 社会編

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心水塾教務部次長に聞いた 群馬県公立高校入試 徹底分析 社会編

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2026.02.01 
tags:心水塾, 群馬 公立入試 傾向, 群馬県公立入試, 群馬県公立入試 分析, 群馬県公立入試 社会

 群馬県の公立高校入試において、社会は今、大きな変貌を遂げています。2025年度の平均点は前年の54.0点から60.1点へと大幅に上昇。「易化した」という声が聞こえる一方で、その中身を精査すると、受験生に求められるスキルの質が変わってきていることが分かります。心水塾(本部・前橋市)の教務部次長・大井泉さんに最新の入試傾向と、取り組むべき攻略法を伺いました。

 

記述が減り、思考力の問われる選択問題が増加

 今年度の構成は、大問7問、総設問数35問。地理・歴史・公民がバランスよく配分された群馬県の伝統的なスタイルを継承しつつも、明確な変化がありました。

 「最大の特徴は、記述問題が各分野1題ずつに整理され、その内容が『資料から取り組みを素直に読み取る』という標準的なものに定着したことです。かつての自分の意見を深く考察させる記述問題が姿を消し、採点基準が明確な形式になったことが、平均点上昇の大きな要因でしょう」と大井先生は分析します。

 

 しかし、手放しで喜ぶのは禁物です。平均点は上がりましたが、問題が「簡単になった」わけではありません。むしろ、より正確な知識と読解力が求められるようになっています。記述が減った分、記号問題には「罠」が仕掛けられています。 「2つの文の正誤を判断する組み合わせ問題や、正解の数が指定されない複数選択問題が増えています。あやふやな知識では確実に点を取りこぼすよう設計されていますね」と大井先生は分析します。

 左は2019年度の社会の解答。右は2025年度の解答。比べると記述問題が激減していることが分かる。

「複数選択」と「正誤判断」の増加
 最近の群馬県入試では、正解の数が指定されていない複数選択や、2つの文(X・Y)の正誤を組み合わせる問題が目立ちます。なんとなくの知識では消去法が使えず、一つひとつの語句や事象の本質を理解していないと足元をすくわれます。

[正誤判定問題の例]

時代を反映する公民分野
 SDGsや身近な社会問題をテーマにした出題が継続しています。教科書の中だけの話ではなく、ニュースや世相に関心を持ち、それがどのような法律や制度に関わっているのかをリンクさせる力が必要です。

[例]

 また、分野別に見ると、群馬県特有のこだわりが見えてきます。

 「地理では、昨年に続き大問1つが丸ごと特定の都道府県(今年は北海道)に絞って出題されました。その土地の気候、農業、抱えている課題までを多角的に問う『地誌』の力が必要です。また、歴史では例年通り『世界から見た日本』がテーマ。日本史を単独で覚えるのではなく、諸外国との関連性の中で理解することが不可欠です」と大井先生。

 

社会を暗記科目で終わらせにために心がけたいこと

① 語句は「意味」とセットで覚える
 教科書の太字を覚えるのは当たり前。大切なのはその語句の背景や意味を説明できるレベルまで理解することです。断片的な知識ではなく、関連性を意識した『厚みのある知識』を蓄えましょう!

 

② 夏までに基礎、2学期からは演習の鬼に
 夏休み中に全範囲の基礎を完成させることが絶対条件です。2学期以降は、全国の入試問題を解きまくってください。答え合わせに時間をかけ、間違えたその場で関連知識ごと覚えてしまうのがコツです。

 

③ 資料を「素直に」読み取る訓練
 近年の記述は、資料の中に答えのヒントが隠されています。自分の思い込みで書くのではなく、与えられた図表やグラフを正確に分析する読解力を磨きましょう。

分野 詳細項目 難易度 記述 問題番号
基本 標準 応用
地理 日本の諸地域(北海道) 〇〇 〇〇 大問2 (1)語句 (3)①②記号 (4)短記述
世界の様々な地域(アフリカなど) 大問1 (2)①記号 (3)記号 (4)記述
世界の諸地域(ヨーロッパ) 〇〇 大問3 (1)(2)(3)(5)記号 (4)短記述
歴史 古代〜中世の日本 〇〇 大問4 (1)(2)(3)記号
近世の日本 大問4 (4)記号(完) (5)記述
開国と近代日本の歩み 大問5 (1)語句 (2)記述 (3)記号
二度の世界大戦と日本 大問1(2)②記号, 大問5(4)記号
現代の日本と私たち 〇〇 大問1(1)語句, 大問5(5)記号
公民 現代社会・民主政治 〇〇 〇〇 大問6(1), 大問7(1-4)記号・記述
憲法・個人の尊重 大問6(3)記号
私たちの暮らしと経済 大問6(2)記号(完) (4)記号 (5)記述
大問 小問数 出題範囲・傾向と考察
大問1 4 「SDGs」を題材とした地歴分野融合問題。多くの資料を比較させる新形式。(1)は公害、(2)②では野口英世など歴史的要素を散りばめている。(5)はスライド読み取りの記述問題。難易度は昨年度並み。
大問2 4 「北海道地方」の地誌総合問題。気候・農作・観光まで幅広く、濃霧などの定番問題も出題。(4)の記述も資料を素直に読み取れば解答可能。昨年度より易化した。
大問3 5 ヨーロッパ州の総合問題。時差、雨温図、民族分布など教科書レベルの平易な出題。記述も含め、昨年度より難易度が下がっている。
大問4 5 古代〜近世の歴史。近年増えている文化史にも注目。(5)の記述は資料内のヒントを見逃さないことがポイント。複数選択問題が1題あり。難易度は昨年度並み。
大問5 5 近代〜現代の歴史。「交通」に着目し、明治の鉄道から県内の延伸、生糸輸送までを問う。資料をそのまま見れば迷わない問題が多く、難易度はやや低下。
大問6 4 政治・経済分野。労働者の権利や日本の現状(労働力不足)を広く問う。(5)の記述も社会情勢が理解できていれば書きやすい。難易度は昨年度並み。
大問7 4 経済・政治分野。憲法・裁判所・内閣などの仕組みは全て教科書レベル。昨年度より確実に難易度が下がった。

 

 

 

(編集部)

 

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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