前橋協立病院で医学部医学科を目指す高校生向けの職場体験セミナー
群馬県地域医療支援センターでは、医師確保対策の一環として県内高校在校生や県内在住の高校生を対象に、群馬県の医療について学び、医師の仕事や地域医療について理解と関心を深める機会を提供する「医学部医学科を目指す高校生の職場体験セミナー」を開催した。
県内の高校生が医師の仕事の重要性について理解を深め、将来、医師を目指すきっかけをつくるための同セミナー。3年ぶりの開催となった今夏は、前橋赤十字病院、公立藤岡総合病院、上野村へき地診療所、前橋協立病院など8病院で行われた。
8月4日に前橋協立病院で行われた体験セミナーには、県内の高校生3人が参加。シミュレータによる採血体験や血圧測定体験、検査室・放射線室見学などを行った。現役の医師との懇談では、医師になるための勉強法について生徒が質問。医師たちは、当時を思い出しながら勉強の仕方やモチベーションの保ち方について生徒にアドバイスした。
医師との懇談の様子
個人用防護具(PPE)の着脱体験
血圧測定を体験
看護師㊨の指導のもと採血体験を行った
同セミナーに参加した群馬県立高崎女子高校3年の女子生徒は「医師の普段の仕事の様子が分かり、いろいろな職種の人の話を聞くことができた。将来、医師になることができたら周囲への感謝を忘れず仕事をしていきたい」と話した。東京農業大学第二高校3年の男子生徒は「今までテレビで見てきたMRI室など、医療の場を見ることができて良い経験になった。医療現場は、さまざまな部署や職種の人たちが協力して成り立っていることが分かった。医師になるという明確な目標が持てた」と述べた。群馬県立前橋高校2年の男子生徒は「採血体験や血圧測定体験などができ、知らない知識が増えたことが良かった。医療の現場を想像できる体験で、医師になりたいという気持ちがより湧いた」と語った。
(編集部=臼井晃斗)