英語授業から生まれた“ご褒美スイーツ” 桐商定時制生徒が老舗店と商品開発
桐生市立商業高校定時制2年の宮沢葵さんは12日、同校で市内の老舗レストラン「ショコラノア」と共同開発したスイーツ「おつかれパンフェ」を販売した。英語の授業で考えたアイデアが実際の商品となったユニークな取り組みで、生徒や教職員から好評を集めた。
きっかけは昨年9月の英語コミュニケーションの授業。教科書の題材がコンビニの商品戦略だったことから、英語担当の諏訪悠太教諭が「新しいコンビニ商品を考え、英語で発表する」という課題を設定した。宮沢さんは、勉強や部活動を頑張る人への“ご褒美スイーツ”として「おつかれパンフェ」を提案した。
パンとパフェを組み合わせたボリュームのあるスイーツで、しっとりしたパン生地とほろ苦いカフェモカ風味が特徴。授業での発表を見た諏訪教諭が「商品化してはどうか」と後押しし、市内の菓子店などに協力を呼びかけたところ、ショコラノアが快諾。昨年10月に初めて顔合わせし、約4回の試作を重ねて完成した。

宮沢さんが提案した販売用のPOP
開発の過程では宮沢さん自身も「甘さをもう少し抑えてほしい」「パン生地はもっともちもちした食感に」と積極的に提案。販売用のポップ広告も自ら考案し、スイーツ店のメニューボードをイメージした明るいデザインに仕上げた。
宮沢さんは中学2年の頃、姉の影響でお菓子作りを始め、普段は炊飯器を使ったケーキなどを作っているという。「まさか商品になると思ってなかったので、本物の形になってとてもうれしい」と笑顔を見せた。

【写真】「おつかれパンフェ」を販売する宮沢さん(同校2階渡り廊下で)
販売は全日制の昼休みと定時制の放課後の2回実施。事前予約制で約70個を用意し、1個400円(税込)の商品は予約の段階で完売した。昼の販売では校舎2階の渡り廊下にブースを設け、受け取った生徒や教員からは「食べるのが楽しみ」と期待の声が上がった。
ショコラノアの鶴巻稔久オーナーは「試作のたびに詳細なレポートを出す(宮沢さんの)熱心さに驚いた。いいものを作りたいというこだわりがあり、将来が楽しみ」と太鼓判。
同校定時制の住吉信篤教頭は「英語の授業で考えた商品を実際に開発・販売する取り組みは全国的にも珍しい」と話している。
(編集部)
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