駄菓子屋巡りカード集め 10月から全国43店舗で 群馬県では桐生市の「よこまちや」で
「失われつつある駄菓子屋文化を守りたい!」そんな思いから全国43店舗の駄菓子屋は、10月から各店舗でオリジナルのトレーディングカードを配布し、来店者に日本中の駄菓子屋を巡ってもらう企画を始めた。
『公式 駄菓子屋さんカード』の企画名で楽しみながら駄菓子屋の魅力を理解してもらうのが狙いだ。カードを取り扱う43店舗は、北は北海道網走市から南は宮崎県都城市までの総距離約3,800㎞、収集難易度最強(最難)トレーディングカードとして全国展開する。
企画したのは、今年1月に発足した同業者97店舗が加盟する任意団体「全国駄菓子屋会」(東京都江戸川区 杉浦 直人 代表)。少子化や物価高騰の影響で駄菓子屋の数は年々減少し、1970年頃をピークに13万軒から現在は約5千軒と激減。駄菓子屋はすでに「絶滅危惧種」と同会は揶揄している。自身も宮城県石巻市で駄菓子屋を経営する杉浦代表は「カードを通じて、日本独自の文化遺産“駄菓子屋”の素晴らしさを再認識してもらい、未来の子どもたちにつなげていきたい」と意気込む。
群馬県では唯一、桐生市横山町の駄菓子屋「よこまちや」(佐藤 涼平 店長)が配布を始めた。お笑いコンビ「ワンクッション」のメンバーでもある佐藤店長は「みんなで駄菓子屋カードを集めて、消えゆく文化を盛り上げたい。駄菓子を買いに遊びに来てね」と呼びかけている。

【写真】よこまちやの『公式 駄菓子屋さんカード』

【写真】よこまちや

【写真】よこまちやの『公式 駄菓子屋さんカード』を紹介する店長の佐藤さん
カードは標準的なトレーディングカードと同サイズ(縦63×横88mm)、ポケモンカードとも同じ大きさだ。表面には店舗外観や店名、住所、創業年、駄力を掲載。子どもたちが自由に遊べるようにじゃんけんのグー、チョキ、パーのマークも入る。「ひみつの情報」には店舗それぞれの遊び心あふれる説明文が記載される。「駄力」は創業年の長さを表す駄菓子屋業界のオリジナルステータス。「よこまちや」では佐藤店長のネタがすべることがあるため「駄力1」と自虐的に低い数値をつけた。
カードは無料で1人1枚配布する(初版は100枚、順次印刷予定)問い合わせは同店(☎090-9803-6094)
【会場】「よこまちや」(桐生市横山町4-13)
(編集部)
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