みどり市いじめ防止こども会議 各学校の取り組みを発表し共有し合う
子ども同士でいじめ問題を考える2024年度「みどり市いじめ防止こども会議」(市教育委員会主催)が22日、笠懸公民館交流ホールで開かれ、市内の小中学生らが「いじめ問題は自分事、主体的にいじめ防止に取り組める学校をみんなでつくろう」をテーマに議論を交わした。
同会議は13年度から取り組まれ、今年度は市内の小学校7校、中学校4校、あずま小中の計12校から、代表者2人ずつ計24人の児童生徒が参加した。
会議冒頭に発表された事前アンケートの結果では、市内の児童生徒のおよそ10人に1人が「今、悩んでいることや困っていることがある」とし、そのうち60%の子どもたちが「学校に行きたくないと思うことがある」と回答。
親や周りの人への相談をためらう人も多いことから、いじめ防止活動に必要な視点は「普段から誰かに助けを求めたり、困っている人に手を差し伸べたりできる人間関係をつくるために何ができるか」であるとし、グループごとに各学校の取り組みを発表し合い、意見交換を行った。
子どもたちは、あいさつ運動や異学年との交流を図る「たてわり活動」、自分のことを伝え合う「にこにこ集会」、自分がうれしかった出来事や友だちのよいところを用紙に書いて投稿する「ハッピーボックス」など、それぞれの学校の取り組みを紹介。
それを聞いた他校の子どもたちは、「中学校では異学年との交流が少ないので、たてわり活動を取り入れたい」「あいさつ運動の頻度が多い学校もあったので参考にしたい」「外国語でのあいさつは面白いと思った」など感想を伝え合い、自校の活動の改善点などを発表した。
保志守教育長は「発表の様子から、いじめ防止をさらに進めていきたいという意気込みが伝わってきた。きょうの経験や他校から得た改善点を学校に持ち帰っていかしてほしい」と呼び掛けた。