「7人制」で対応力養う 桐一高校野球部の取り組み 〝2人減〟補う思考・判断・行動 大会運営でマネジメント能力向上も 「7’sカップ」13、21、28日に
桐生第一高校野球部が7人制の野球に取り組んでいる。通常9人で守るフィールドを7人でカバーするわけで、「守備位置」「投手の配球」「攻撃の作戦」など、あらゆる面で9人制とは異なり、不測の事態に備え、臨機応変に動く、いわば対応力が求められる。加えて、部員たちはドラフト会議を開いて8チームを編成し、12月の週末を使って7人制の野球大会「桐一7’sカップ」を自ら運営するなど、マネジメント能力の向上にも取り組んでいる。
自ら考え、行動する力を養おうと、桐一野球部では昨冬、部員たちだけでチームを編成し、5チームによる大会(リーグ戦)を繰り広げた。大会運営もすべて部員が担う仕組みで、「野球をするだけでなく、試合・大会の運営、チームの運営に必要なマネジメント能力を養う狙いがあった」と、今泉壮介監督は話す。
今年はそこに7人制野球を取り入れた。「9人から2人減るとまったく野球が変わる」と今泉監督。内野と外野を一人ずつ減らせばいいように思うが、ことはそう単純ではない。
一人一人の守備範囲は広がり、アウトを取るにはポジショニングが重要になる。右打者か左打者か、投手がどのコースにどんな球種を投げるか。それによっても守備位置を変える必要が出てくる。「カバーリング一つさえ変わる。全員が次のプレーを予測し、足りない部分を補わなければならないんです」
正解がない分、常にチームで話し合い、失敗を次に生かす対応力が求められる。「すでに正解の動きがあるように見える9人制でも、実は対応力こそが大切」だという。
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部員らはドラフト会議で7人制チームを8チームつくり、12月4日の練習を経て、6日、大会初日に挑んだ。
試合時間はきっちり1時間。リードしたチームの時間稼ぎを防ぐため、タイムの回数を制限し、ピッチクロックを導入するなど、ローカルルールを設けた。審判も、大会の冊子づくりも、賞状の準備も、試合の編成もすべて部員たちで担う徹底ぶりだ。
実行委員長の長谷川力穀さん(2年)は「1日7試合のトーナメント戦を週末ごとに3回実施し、上位チームで決勝大会を行い優勝を決める。大会運営にはこれほど手間がかかるのかと、支えてくれる人のありがたさが分かる」と話す。大会初日、選手宣誓をした投手の長岡拓海さん(2年)は「一人一人考え、状況に対応しないと、7人制ではアウトがとれない。考える力や判断力を養えれば」と抱負を語った。
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「桐一7’sカップ」は13、21、28日にもみどり市笠懸町の桐一グラウンド(桐生大学隣)で開催される。13、21日の試合は午前8時から。見学も可能。
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