【コラム】愛されるためには(神子澤修)
5年ぐらい前の話です。当時、新規オープンしたコンビニに入った時のことです。
入りたての所にブラックボードにホワイトペンで
「私たちは、地域社会の皆様から愛されるお店作りに励みます」との決意表明(?)が立てかけられていました。
それを見た瞬間、「このお店は駄目だろうな」と直感的に思いました。
案の定、5年経った今でも駄目です。サービスがおざなりです
何故駄目なのか?
私の経験上、「愛されよう、愛されよう」と思っているうちは「愛されない」からです。
「私を愛してください。」と言われたら、普通は「はぁ」って引いてしまいます。ある意味傲慢だからです。
では、どんな人が愛されるのか。
答えは簡単です。「愛する人」が愛されるのです。
ですから、私たちは周囲から「愛される人間」作りではなく、周囲を「愛する人間」作りをしなければならないのです。そして、「愛する人」は、必ず「愛される人」になっていきます。
私がコンビニのオーナーだったらこうブラックボードに書きます。
「私たちは、地域社会の皆様を、心から愛するお店作りに励みます」と。
桐生大学附属中学校 教頭 神子澤 修
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