プレミア初陣7失点の洗礼 サッカー高校生年代最高峰リーグ・桐一、マリノスユースに零封負け
サッカー高校生年代の最高峰リーグ「高円宮杯U―18プレミアリーグ」は9、10日に各地で第2節が行われた。同リーグ初参戦の桐生第一高校は9日、太田市運動公園陸上競技場で横浜F・マリノスユースと対戦し、0―7で敗れた。初戦となるはずだった第1節の流通経済大付属柏高校戦が相手チーム関係者の新型コロナウイルス感染のため、中止となり、この第2節が桐一のプレミア初舞台。しかも桐一にとってはホーム戦。桐一イレブンはスポンサーのロゴマークの入ったプレミアリーグ専用のユニホームで臨み、実力あるJ1クラブの下部組織のチームに果敢に挑んだ。
プレミア初参入の桐一の初戦の相手は、同大会昨季3位や、クラブユース王者を決める「日本クラブユース選手権」にも出場した強豪、F・マリノスユース。桐一は相手の豊富な運動量と個人能力の高さに苦しみ、プレミアの洗礼を浴びた格好となった。
それでも前半20分すぎには得点の好機も見せた。
右サイドでボールをキープをしたミッドフィールダー(MF)岡村葵(3年)が中央に空いたスペースへドリブルで抜け出し、ゴールキーパーと1対1のシーンに持ち込み、シュート。さらに、その5分後にも主将のMF諏訪晃大(3年)が中央のドリブル突破から豪快に左足を振り抜くシュートを放った。
失点は前半にペナルティーキックを含む3点、後半に直接フリーキックを含む4点。相手のカウンター攻撃を止めに入ったディフェンダーの石原翼(3年)がファウルで退場し、後半途中からは人数を1人欠いての試合となった。
諏訪主将は「攻撃の自信につなげるためにもまずは1点という気持ちだった。前半の決定機を決められなかった」と悔しがり、「(リーグを)振り返った時に初戦のこの7失点を(今後の糧になって)良かったと思えるように攻守でレベルアップしていかないと。同じことにならないように切り替えていく」と話した。
今季から桐一の指揮官となった中村裕幸監督は「力の差を見せつけられた試合になった。守勢に回るのではなく、1点を取りにいく試合をしようと臨んだ。プレミアでこの4月をどう戦うかは非常に大事」と話し、「得点のチャンスをつくれたことは良かったが、まずはプレミアのレベルを選手が体感できたことが最も大きな収穫」と前向きにとらえていた。