【コラム】『からくり人形』(神子澤修)
私の知人で、佐藤貞巳さんという方がおられます。
佐藤さんの現在の職業は「看板屋」さんです。
私の勤務する学校でも垂れ幕や横断幕の作成で大変お世話になっています。
佐藤さんは一見すると白髪頭のただの爺さん(失礼)ですが、東京大学や群馬大学の院生や学生に講義をされたり、中央紙やNHKが取材にきたりというと何とも凄い看板屋さんなのです。

【写真】からくり人形師・佐藤貞巳さん(桐生タイムス 23年12月1日掲載 金曜インタビュー【268】より)
何が凄いかというと、桐生のからくり人形を復活させた第一人者です。
修理やメンテナンスはもちろんのこと、新作のからくり人形も数々手がけるなど、桐生では知る人ぞ知る存在です。毎年、地元の西宮神社のえびす講に一体ずつ新作を寄贈されたりしています。
とにかく曲がったことや筋の通らないことは大大大嫌いな方で、佐藤さんとお話しする時は、自然に背筋が伸びているのに気づきます。
からくり人形を製作される際には、設計図等は一切作らず、ご自身の勘とセンスだけです。気分が乗ると徹夜してまでつくり上げるそうです。佐藤さんの手がけられたからくり人形は、緻密で優雅で品があります。そんなことで、東大や群大からも講義の依頼が来るというわけです。
桐生の宝、桐生からくりとからくり人形師佐藤さんのことをもっと知りたい方は、
元朝日新聞桐生支局長の大道裕宜著の「桐生を紡ぐ」(アオ・ヴェルディ発行)を是非お読みください。
こうゆう方と出会うと、桐生って捨てた町じゃないなぁ、と思います。

【写真】「桐生を紡ぐ」を執筆した大道裕宜氏(桐生タイムスより)
桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修
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