体育館にエアコン設置を 桐商PTAが「緊急要望」提出「市内公立高で唯一計画なし」 トイレ洋式化やWi-Fi改善も 桐生市教委へ
桐生市立商業高校(生徒702人)のPTA(蓮本泰則会長)が19日、陳情書「桐生市立商業高校の教育環境改善に関する緊急要望」を、市教育委員会に提出した。▽市内公立高校4校で唯一計画がない体育館へのエアコン設置▽校舎内女子トイレの36%にとどまる洋式便器の増設▽途切れがちな教室のWi-Fi(ワイファイ)環境刷新―の3項目について要望。「現状を理解いただき、一日でも早く改善を」と訴えた。
■一日も早く改善を
陳情書を提出したのは、同校PTAの蓮本泰則会長ら本部役員6人と、同校の生徒有志23人(全日制20人、定時制3人)。一行は同市小曽根町の市教育センターを訪れ、蓮本会長が小林一弘教育長に陳情書を手渡した。
陳情書は教育長宛てで、「保護者・生徒・関係者一同」と題して提出。「歴代校長や関係者が市教委へ陳情を重ねたが、『予算がない』の一点張りで状況は改善しない」「子どもたちの命と未来を守るための抜本的な対策を」と改善を求めた。
■体育館のエアコン設置 県立学校は28年度全校設置を目標 同校は計画なく
県教委は前年度から、県立学校の体育館へのエアコン設置を開始。2028年度の全校設置を目指して整備を進める。桐生市内の県立高校では桐高と清桜が前年度設置済みで、桐工が今年度着工予定。市内公立高校で計画すらないのは桐商だけだ。
陳情書では「(エアコンのない)体育館を使用するバスケットボール部やバレーボール部、バドミントン部など、全国大会出場実績のある部活動においても、生徒募集の悪影響が懸念される」と指摘する。
■洋式トイレの増設やWi-Fi設備の環境刷新も
校舎内トイレの洋式化も現状、女子トイレ50器中18器(36%)、男子トイレ(大便器)26器中11器(42%)にとどまり、「和式を避けて洋式が空くのを待つ生徒もおり、健康被害の懸念もある」としている。
各教室のインターネット接続環境も「授業中、生徒全員が同時にWi-Fiに接続できず、誰かがつながると他が切れるといった事象が頻発」「情報処理教育を重視する本校で、県が進めるDX化やデジタル人材育成の流れに逆行する状況」と訴える。
■生徒有志も同席し実情訴え
蓮本会長は陳情書提出時、「長年にわたり改善されないことに多くの保護者が憤りを感じている」とした上で、「現状を理解いただきたい。生徒の立場で考えていただき、一日も早く改善を」と要望。小林教育長は「庁内でしっかり受け止めて検討を進めたい」と答えた。
陳情書提出に立ち会った生徒からは「猛暑日が多い中、体育館で部活を練習してきた。取り返しのつかないことが起きてからでは遅い」「部活の後輩に(猛暑で)体調不良を訴える子が多い」「未来の生徒のためにも検討を」と体育館へのエアコン設置を望む声が相次いだ。
一行は同日、市議会議長宛てにも同内容の陳情書を提出した。
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