生徒広報チームが牽引 桐商のHPが全国1位 edumap学校ウェブサイト大賞で初の高校最優秀賞
桐生市立商業高校(星野亨校長)の学校公式ホームページが、「第4回 edumap 学校ウェブサイト大賞」の最優秀賞に選ばれた。同賞は教育のための科学研究所、NTTデータ、さくらインターネットが運営する学校ウェブプラットフォーム「edumap」を活用する学校から選出されるもので、同校は全国1120校の頂点となった。高校のホームページが最優秀賞を受賞するのは初めてだという。
■情報発信体制を抜本見直し
同校がedumapを活用したサイトへ移行したのは2021年。ホームページを担当する小関香奈子教諭は「移行して4年が経つが、更新頻度が少なく、教員主体の発信になっていたことに課題を感じていた。今年は校長と相談し、仕組みを大きく見直した」と振り返る。
従来煩雑だった記事の決裁手続きを簡略化。ホームページ、インスタで別々に記事を作成していたものを教務部の広報担当に窓口を一本化し、そのコンテンツをホームページ担当やインスタ担当(広報担当)が配信する形に改めた。
■生徒26人が参画 インスタ発信を担う“広報チーム”始動
インスタの投稿を担当する広報の島崎孝俊教諭は「(同校は)教育ビジョンで生徒主体を掲げているので、インスタの投稿を生徒に任せることができないか」と校長に提案。9月に同校の生徒で構成されるインスタ運営チームが発足した。
インスタやホームルームなどでメンバー募集を告知すると26人の生徒が応募。現在、部活動などと両立しながら同校の「広報チーム」として学校行事や部活動での活躍を写真や動画で積極的に発信している。
イベントがあれば生徒が学校所有のiPadで撮影し、動画編集や記事執筆を担当。島崎教諭が内容を確認し、管理職が決裁した後に配信する。作業のすべてがデジタルで完結する流れだ。「当初は肖像権の点などで差し戻すことも多くあったが、今では生徒の理解も深まり、やり直しは大幅に減った」と島崎教諭は話す。

【画像】インスタ投稿に関する生徒と担当の先生とのやり取り(提供 星野校長)※プライバシー保護のため実際の名前は伏せてあります。
活動の成果は早くも表れている。吹奏楽部と兼務する生徒は「定期演奏会の告知を投稿したら『インスタを見て来ました』という人がいて嬉しかった」と手応えを語る。別の生徒は「編集を通して、みんながいい顔をして部活動に励む様子に改めて気づけた」と発信側に立ったことで学校の魅力を再発見したという。受験を控える親世代からも「パンフレットだけで分からなかった学校の雰囲気がよく伝わる」という声が届いた。
■デジタル発信が“学びの場”に インスタはフォロワー1700人超へ
運用改善によってHP・インスタともに更新頻度が飛躍的に向上。インスタのフォロワー数は3月末の554人から、12月時点で1700人超に増加した。フォロワー増が波及し、サイトアクセスも伸びているそうだ。
また、生徒が投稿を担当するにあたり、同校はターゲット分析やSWOT分析など本格的なマーケティング手法も講義。小関教諭は「授業で扱う肖像権や情報リテラシーも、実際の運用を通じて理解が深まっている。実学としての学びにつながっていると思う」と手ごたえを感じている。
今回の最優秀賞受賞について星野校長は「edumapでアクセス数は静岡の高校が1位、本校は2位だが、投稿頻度や内容、運営の工夫が評価いただけたのだと思う。先生方の努力はもちろん、生徒の主体的な取り組みが認められたことが何より嬉しい」と喜びを語った。
●桐商のインスタグラム https://www.instagram.com/kirisyo_high_school/
●桐商のホームページ https://kirisyo.edumap.jp/
(編集部)
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