〝桐商陳情〟を趣旨採択 体育館の空調など施設改善を 桐生市議会教民委
桐生市議会教育民生常任委員会(辻正男委員長、7委員)は3日、市役所4階委員会室で協議会を開き、桐生市立商業高校の体育館への空調設備(エアコン)設置など、同校の教育環境改善を求める陳情を賛成多数で趣旨採択した。市立学校側から施設改善要望が市議会に陳情として出される異例の事態に、複数の議員から「教委と学校のコミュニケーション不足」を指摘する声が相次いだ。
「教委と学校のコミュ不足」
陳情名は「桐生市立商業高等学校の教育環境改善に関する陳情」(陳情者=同校保護者・生徒・関係者一同)。陳情者は9月19日に提出したほぼ同内容の陳情書を取り下げ、11月14日に一部修正した上で新規陳情として市議会に提出し直した。
同陳情は▽市内公立高校で唯一未設置となっている体育館へのエアコンの設置▽校舎内女子トイレの36%にとどまる洋式便器の増設▽授業中に生徒全員が同時に接続できないWi-Fi環境の刷新―などを要望するもの。
陳情文の最後には「市唯一の市立高校。市内の少子化の影響もあり、他市町村からの志願者確保が定員維持の鍵を握る。設備の遅れは学校存続にも関わる問題」と指摘した上で、「国の補助金や交付金の活用など、あらゆる手段を講じ、少なくとも設置計画の早期公表を」と訴えた。
陳情審査では、市立学校の関係者から市議会に市有施設改修の陳情が出るという異例の事例に対し、「市教委と学校のコミュニケーション不足」を指摘する声が続出。「本来は教委と学校が話し合いで決めるのが筋」「両者でうまくコミュニケーションが取れていないのではと心配」などの声が上がった。
市教委は「学校側と教委のコミュニケーション不足。充分反省している。体育館のエアコン設置についても近年の猛暑を踏まえ、なるべく早期に必要だということは認識しているが、財源の問題があるので関係部署と連携しながら計画的に検討したい」とした。
採決では、委員長を除く6人のうち5人が、採択には至らないが要望内容には賛同する趣旨採択を表明。残る1人は採択とし、賛成多数で趣旨採択とすることが決まった。
趣旨採択とした5議員は「市立小中高で体育館エアコン設置の計画を立てて、なるべく早く計画的に進めて」「陳情では『少なくとも設置計画の早期公表を』と言っている。目安を示し、互いに理解し合える環境づくりを」「学校存続に携わる問題」「子どものために良い教育環境をつくるのは大人の役目」「陳情の趣旨はもっともだが、市の財政状況を考え趣旨採択にした」などと述べた。
採択とした1議員は「学校関係者の切実な訴え。教委は学校と密に協議しながら問題を解決してほしい」と市に要望した。
このほか協議会では、継続審査中の陳情「保育料・給食費の完全無料化および保育士等の処遇改善を求める陳情」(陳情者=桐生私立保育園連盟、桐生保育協議会)の採決を行い、賛成多数(継続審査5人、採択1人)で継続審査とした。
![]()
関連記事
編集部より 記事は配信日時点での情報です。





