地域塾がつなぐ進路の輪 TJC館林塾人クラブが進学相談会 今年で27回目 5日
館林文化会館小ホールで5日、TJC館林塾人クラブ(川畑卓也代表)主催の「中学・高校進学相談会」が開かれた。親子連れを中心に約320人が来場し、関心のある学校の説明を受けた。
同相談会は1999年に第1回を開催し、今年で27回目を迎える。開催当初は私立高校のみの出展だったが、現在では私立高校に加え、公立中学・高校や埼玉県、栃木県の学校も参加する歴史ある学校説明会だ。今回は公立高校13校、私立高校10校、公立・私立中学校7校の計30校が出展した。
加盟塾の一つであるサンカントサンク(館林市)の武井冬樹塾長は「以前は高校受験を控えた中学3年生の参加が多かったようですが、最近は中学受験を希望する小学生の参加も増えています」と話す。
母親と一緒に訪れた大泉北中3年の男子生徒は、館林高校、佐野日本大学高校、白鷗大学足利高校の3校を回った。「夏休みの学校説明会はそれぞれの学校に行かなくてはいけませんが、このイベントなら一度でいろいろな学校を回れるのでよかった」と満足そうに話した。
TJCは1991年1月、アイ・アカデミー塾長の川畑卓也さん(78)が館林近郊の学習塾に呼びかけ、館林厚生病院に入院して通学できない児童・生徒にボランティアで学習指導を行う団体として設立された。現在、館林を中心に18塾が加盟している。(注 病院塾は同病院が小児科の入院病棟の停止に伴い2009年に休止)
川畑代表によると、コロナ禍以降は家庭で自学できるICT教材の普及や少子化の進行もあり、学習塾業界は厳しい状況にあるという。それでもイベントを継続するのは「地域への恩返し」の思いからだ。
「この会場に来れば、一度で多くの学校の情報を得られます。子どもたちには幅広く情報を集め、自分に合った志望校を見つけてほしいですね」と語った。
会場の様子








■参加校
【公立高校】
館林高校、館林女子高校、館林商工高校、西邑楽高校、県立太田高校、太田女子高校、太田東高校、市立太田高校、埼玉県立不動岡高校、埼玉県立羽生第一高校、栃木県立足利高校
【国立高専など】
群馬高専、自衛隊高等工科学校
【公立中学】
市立太田中学
【私立高校】
関東学園大学附属高校、桐生第一高校、常磐高校、佐野日大高校、白鷗大学足利高校、足利大学附属高校、足利大学附属女子高校、國學院栃木高校、開智未来高校、昌平高校
【私立中学(中教含む)】
桐生第一中学(現・桐生大学附属中学)、白鷗大学足利中学、佐野日大中等教育学校、國學院栃木中学、開智未来中学、昌平中学
※上記以外に資料配布のみの参加校もあり。
■TJC加盟塾
アイ・アカデミー E・スクール eーゼミナール 江原塾 学研梅原すまいる教室 学研ニューステップ教室 楠教室
真学館 進学塾クエスト 進学塾ソフィア・アカデミー 55サンカントサンク 輝塾 先験塾 白門進学教室 林jukuもくもく みどり学習会 富沢教室 渡邉進学塾
(編集部)
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