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群馬県初の夜間中学「みらい共創中学」ってどんな学校?

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群馬県初の夜間中学「みらい共創中学」ってどんな学校?

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2024.04.14 
tags:みらい共創中学, 群馬県 みらい共創中学校, 群馬県 夜間中学, 群馬県教育委員会

イラストは県ホームページ学校説明資料から。

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 県立みらい共創中学校(伊勢崎市今泉町)は群馬県総合教育センターの体育研修棟を改修して4月に開校した県内初の夜間中学だ。
 夜間中学は17都道府県に44校(23年10月時点)あり、全国的な広がりをみせている。不登校など何らかの理由で十分に教育を受けられなかった人や就労のため来日した外国人の子どものうち、学齢期を過ぎた人の受け入れ先として、義務教育相当の教育を受ける機会を保証するための役割が期待されている。

 

「共創」にこめられた想い
 学校名は公募で選ばれた。「生徒一人ひとりが学校の新しい歴史を創ってほしい」(飯嶌幸校長)という願いが込められている。
 入学資格は下記いずれかの条件を満たす県内在住の満15歳以上の人が対象。

①学齢期(中学卒業までの期間)に十分に学ぶことができず義務教育未修了の人。

②中学を卒業しているが不登校などで十分に学べなかった県内在住の満15歳以上の人。

 開校初年度は35名の生徒が入学。出身国は日本を含め11か国で、ブラジルやペルーなど南米出身者が多い。学校の説明では、8割が外国籍の生徒だという。年齢的にも10代から60代までと幅広い。
 3学年で構成されていて、入学時の学年は本人が選ぶことができる。初年度入学者の内訳は中1が29名、中2が1名、中3が5名。

 

「個」に寄り添った学び
 カリキュラムについては、国語や数学など昼間の中学と同じ教科や特別活動などを学べる。個人の習熟度によっては小学校までさかのぼって学習することも可能だ。
 外国人の生徒が多いため、英語・ポルトガル語・スペイン語・中国語の通訳が3名配置されている。外国人の生徒への日本語指導も行う。
 対面での授業が基本だが、仕事や家庭の事情で通学が難しい場合は、ICT(情報通信技術)を活用してオンラインで授業を受けることもできる。「オンラインでの受講については現在、環境を整備している最中」と同校・前島隆宏教頭。生徒の経済的自立や充実した社会生活を促すため、企業などと連携したキャリア教育も進める。
 授業は午後6時から9時20分までで、1コマ40分の4時限で編成される。入学金や授業料はかからない(年間1万円程度の教材費は生徒の実費負担)。

 

場所 群馬県総合教育センター内(Googleマップ)

電話 0270-77-9798

 

■ 資料(みらいきょうそうちゅうがくのしりょう) 群馬県教育委員会が公表した学校案内

みらい共創中学の資料(みらいきょうそうちゅうがくのしりょう)(PDF)

 

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