「おおた金山中学校」が開校 大人の学び直しに64人が意欲
大人の学び直し講座「令和7年度 おおた金山(きんざん)中学校」が11日、太田市本町のものづくりイノベーションセンターで開校した。
同市独自の教育プログラム・おおた金山中学校は、「もう一度勉強をしたい」という市民の生きがい作りの場として、高齢者らを対象に市が2016年から開校した人気の生涯学習講座。
今年度は「夢は大きく 視野を広く」をモットーに、市内在住の主婦や農業、定年退職者など64人が受講する。最年少は23歳の女性で最高齢は83歳の男女、平均年齢は69.3歳。毎年、学習意欲の高い市民が多数申込み、今回も抽選となるほど好評だ。
カリキュラムは6月から来年3月まで、毎週水曜日の午前中約1時間(年間37時間程度)、2クラスに分かれて国語と社会の授業を受ける。秋には修学旅行も予定され、受講者にとっては楽しみな学校行事だ。使用する教材は現役中学生と同様の教科書を用いる。国語は「枕草子」「平家物語」「走れメロス」などの古文や小説を学び、社会では日本史を中心に縄文時代から近現代までの時代変遷を読み返す。
講師は綿打行政センター社会教育指導員の武 雅彦さん(社会)と韮川行政センター社会教育指導員・小暮 幸男さん(国語)の元教員2名。第1日目の授業では、ベテラン講師の指導の下、オリエンテーションや自己紹介を行い、新年度をスタートさせた。
熱心に授業を受けていた蓮沼 武男さん(73)は「昔から歴史が好きなので、もう一度勉強したく応募した。学校がダラダラしがちな生活のアクセントになれば」と話し、黒板に集中していた。
この記事は光ケーブルテレビ放送部から情報提供を受けています。
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