最新【埼玉県公立入試2026】県外志向が強まり、公立離れ進行が鮮明に 全日制の全体倍率は1.07倍ー8日
埼玉県教育委員会は8日、2026年3月に中学校卒業予定者を対象に行った「進路希望状況調査」(25年12月15日現在)の結果を公表した。それによると、卒業予定者は 6万2,210人 で、前年同期より 338人減少した。
高校などへの進学を希望している生徒は 6万1,378人 で、全体の 98.7%。前年同期より0.1ポイント上昇した。進学希望校が未定の生徒を含めると、高校等進学希望者は 6万1,660人(99.1%) に達し、進学がほぼ「全員」となっている実態が浮かび上がった。
県内公立全日制高校の募集定員3万4,600人に対して進学希望者数が3万6,867人。全体倍率は1.07倍となり、前年同期の1.12倍から低下した。学校・学科別では、さいたま市立浦和(普通)が2.35倍でもっとも高くなっている。
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■全日制高校志向は微増、ただし「県外」が拡大
全日制高校への進学希望者は 5万4,979人(88.4%) で、前年同期より128人減少したものの、構成比は 0.3ポイント上昇した。
しかし内訳を見ると、県内高校志向の低下がはっきりしている。
県内の全日制高校を希望する生徒は 5万56人(80.5%) で、前年より 0.9ポイント低下。一方、県外の全日制高校を希望する生徒は4,923人(7.9%)と、1.2ポイント上昇した。
特に目立つのは公立高校離れだ。
県内公立全日制高校を希望する生徒は 3万7,104人(59.6%) で、前年より 2,454人減少、構成比も 3.6ポイント低下 した。一方、県内私立高校は 1万2,812人(20.6%) と 1,626人増加 (2.7ポイント増)しており、群馬県や栃木県同様に私立志向が大きく強まっている。来年の私立高校の無償化が影響しているとみられる。
また、通信制高校を希望する生徒は 4,077人(6.6%) で、こちらは 93人減少。通信制の割合は前年より 0.1ポイント低下したが、全体の約15人に1人が通信制を希望しており、一定の選択肢として定着していることがうかがえる。
■卒業予定者は減少、学校数も縮小
調査対象となった中学校等は 484校 で、前年同期より 4校減少。卒業予定者数の減少とともに、県内の中学校規模が緩やかに縮小していることが分かる。今回の調査からは、「高校進学はほぼ100%」 という進路の一極集中とともに、「県内公立離れ」「県外・私立志向の強まり」 という構造的な変化がはっきり読み取れる。
少子化で卒業生が減るなか、埼玉県の公立高校も、進路の選択肢としてどう魅力を打ち出していくかが、今後いっそう問われそうだ。
(編集部)
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