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【特集】定員減対象校 過去4か年の倍率動向分析◆前高・前女編

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【特集】定員減対象校 過去4か年の倍率動向分析◆前高・前女編

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.10.05 
tags:前女, 前女 倍率, 前高, 前高 倍率, 群馬 公立 倍率
 10月中旬には県教委から第1回進路希望調査の集計が発表される。希望調査で公立高校の倍率の動向が明らかになる。平成30年度の公立入試はクラス減・学校新設にともなう定員400減が実施され、波乱含みの様相を呈している。「どんな数字の出方をするのか、今年の10月調査の結果は本当に気になります」。前橋市内のある塾関係者は調査結果が公開されるのを待ち望んでいる。
 みんなの学校新聞編集局では、今年度の10月調査が発表されるのに先立ち、クラス減による定員削減が実施される前橋地区・高崎地区・桐生地区・館林地区の公立高校の過去4か年の倍率動向の分析を試みた。

 

 
 前橋地区編
 平成30年度入試では前橋高校と前橋女子高校でそれぞれ1クラス40名の定員削減が実施される。したがって、定員は両校それぞれ280名となる。
 表は過去4か年の第1回進路希望調査(10月)、第2回進路希望調査(12月)と後期の倍率の推移を示したものだ。減少率は10月調査の倍率から後期倍率がどの程度の割合で増減したかを算出した。たとえば、10月調査時点で1.0倍だったものが、後期倍率時点で0.8倍になっていれば減少率80%となる。最終的な合否を決めるのが後期入試であるため、前期の倍率ではなく後期の倍率を使用した。
前橋地区 倍率推移前橋地区 倍率推移グラフ
<分析>
 前橋高校に比べて、前橋女子高校の方が、初発の倍率は高め。これは前期入試の倍率でも同様の傾向がある。前橋市内のある大手塾関係者の話では「前女はわりと記念受験的な形で受ける子が少なくない。その層が倍率を底上げしているのではないか」と分析してみせる。実際、ある業者の模擬テストの追跡調査を見ると、偏差値30~50台で前女を受験しているケースも見受けられる。
「前女についていえば、そういう記念受験的な層を外せば、実質、前橋高校と同じくらいの倍率ではないか」と前出の塾関係者は話す。
 10月調査から最終的な後期倍率にかけて、倍率が下がっていくのは両校とも同じ傾向だ。例年10%~15%の幅で倍率は減少している。
 この減少した層はどこへ流れるのか。これに関しては客観的なデータはない。ただ、別の塾関係者の話によると、「桐生・みどり地区や伊勢崎地区から前高・前女を志望している層が地元の進学校や太田方面に志望校を切り換えているのではないか」と推測する。
 後期の倍率は前橋高校の平均が1.2倍。ほぼこの数値の前後で安定して推移している。平成29年度入試は1.16倍でここ数年で最も低い倍率を記録した。前女は前高に比べ、やや倍率は高めで、平均すると1.28倍。こちらは1.25~1.35倍の幅で推移している。
 「定員減により、両校ともに今年は数字が跳ね上がると思いますね」。前橋市内の塾関係者(前出)は不安を口にした。
(編集部=峯岸武司)
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