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コロナ禍の入試 公立高校入試 追検査の概要について県教委の担当に聞く

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コロナ禍の入試 公立高校入試 追検査の概要について県教委の担当に聞く

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.01.13 
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県教委では去年8月に「入学者選抜実施要項」で追検査の実施を定め、12月24日に「令和4年度の群馬県公立高校入試(全日制・フレックス後期選抜および定時制選抜)における追検査の実施について」というリーフレットにより周知を図っている。

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 年末落ち着きを見せていたが、年を明けて新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が全国的な増加を見せている。群馬県でも12日、193人の感染が確認された。190人の大台を超えるのは134日ぶりのことだ。
 山本一太群馬県知事もブログの中で、「第6波の襲来が明確になってきた」と分析、県内の感染増を警戒している。11日には県の新型コロナ対策本部会議で全県の警戒度レベルを12日から「2」に引き上げることを決定した。


 本格的な入試シーズンに突入する中で、受検する生徒や保護者の当面の心配は入試当日に新型コロナウイルス感染症に罹患してしまったらどうするのかという点だろう。
 これに対しては、すでに県教委が去年8月に「入学者選抜実施要項」で追検査の実施を定め、12月24日に「令和4年度の群馬県公立高校入試(全日制・フレックス後期選抜および定時制選抜)における追検査の実施について」というリーフレットにより周知を図っている。

 

写真はイメージです(本文とは関係ありません)


 リーフレットによれば、追検査の対象となるのは「群馬県公立高校(全日制・フレックス)後期選抜および定時制課程選抜に出願している者のうち、

① 新型コロナウイルス感染症に感染しているか、その感染が疑われる者

② 学校保健安全法第19条で出席停止の扱いが定められている感染症(インフルエンザなど)に罹患し、試験当日、受検できない者

③ 本人の責に帰さない理由(事故や交通遮断など)により受験できない者

の3つの条件のいずれかに該当する受検者だ。
 ①の感染が疑われる者については保健所などにより濃厚接触者と判断された者のうち、自治体によるPCR検査の結果、「陰性」でない者または「陰性」であっても、選抜当日、発熱などの風邪症状がある者が該当する。「個人差はあるが、発熱の目安として37.5度以上を想定している」と県教委高校教育課の担当は補足する。
 ②については、従来通り、後期選抜当日、保健室などの別室受検することができるが、症状が重く、当日の受検が厳しいと判断された場合を想定している。

 

■追検査の概要について
 追検査は3月24日(木)の午前9時(受付は午前8時40分から)から、群馬県総合教育センターで実施される。ただし、定時制課程については志願先高校を会場とし、試験時間については志願先の校長が定めることになっているので注意が必要だ。

 選抜方法については、後期選抜および定時制課程選抜と同様に行われる。後期選抜は検査時間が高校によって異なるが、この点について高校教育課の担当は「学力検査の時間は体調面なども考慮し、後期選抜より短めの1教科40分で統一して実施しますが、面接や実技検査などの検査項目は、後期選抜と同様に実施しますので、これまでの努力を十分に発揮してほしい」と説明する。
 選抜に関する詳細は下記の通り。

全日制 国語・数学・英語(リスニングは含まない)・理科・社会の5科目の学力検査および調査書(志願先校長が必要とする場合は面接も実施)

 

フレックス 国語・数学・英語(リスニングは含まない)3科目の学力検査および調査書(志願先校長が必要とする場合は面接も実施)

 

定時制課程 面接および作文(加えて、志願先校長が必要とする場合には国語・数学・英語の3教科のうちから志願先校長が指定した教科の学力検査)


 募集人員は若干名とし、該当する高校の募集定員には含めない。「追検査受検者については、通常、前期選抜と後期選抜に配分されている募集定員に含めず、別に合否判定を行うということです」(県教委高校教育課)
 追検査の合格発表は28日(月)午前10時に志願先の高校にて行う。

 

■追検査の手続きについて
 追検査の申請手続きは3月8日(火)午前9時までに、通学する中学校校長などを通じて志願先高校に追検査の受検意思を伝える形で行う。事前に感染が分かっている場合は3月8日以前に申請することも可能だ。
 その後、14日(火)正午までに「追検査受検申請書」を交付済みの「受検票」の写しとともに志願先高校に通学する中学校を通して提出する。

 

■これからも追検査は行われるのか
 後期選抜の追検査の実施はコロナ禍に入り今年で3回目になる。ただし、「幸いなことに、昨年、一昨年は、全ての志願者が無事に後期選抜を受検でき、追検査を利用した受検はありませんでした」(県教委高校教育課)
 コロナ禍直後の一昨年の追検査は再募集という同じ面接・作文という検査項目だったが、昨年から追検査用に県教委が問題を用意した。
 「コロナが追検査を行うきっかけにはなりましたが、受検者や保護者の皆さんが安心して受検に臨めるよう、今後も追検査は継続していく予定です」と県教委高校教育課の担当は話す。

(編集部=峯岸武司)

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