ホーム

»

学校ニュース

»

【コラム】3つのスープの物語(神子澤修)

学校ニュース

一覧はこちら

【コラム】3つのスープの物語(神子澤修)

オピニオン

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2022.04.05 
tags:桐生大学, 桐生大学附属中, 桐生大学附属中 神子澤修, 桐生第一高校

あるビジネスホテルでのお話です。

このホテルは、朝食で3種類のスープを出していました。

「ビシソワーズ」「トムヤンクン」「コーンスープ」です。

 

「コーンスープ」だけがいつも先になくなり、残りの2種類はいつも廃棄されていました。

 

「ビシソワーズ」も「トムヤンクン」も美味しいのに何故?

ホテルの支配人は、従業員に対して「何とかしろ」と命令しました。

 

するとある調理人が翌朝、

◎ビシソワーズ⇒昔、ニューヨーク在住のフレンチシェフが、自分の恋人のために考案した冷たいジャガイモのスープです。少し胃もたれしている朝には最適です。アツアツのトーストと一緒に召し上がれ!

◎トムヤンクン⇒ご存知、東南アジア発の酸味の効いた辛口スープです。朝から香辛料で新陳代謝を高める「メタボ対策」に。朝カレーとともにどうぞ!

 

とそれぞれのスープにポップを書いて付けたそうです。

◎朝の定番! 当ホテルのコーンスープは、北海道のホワイトコーンを使い、砂糖は一切除外。自然の甘味だけの美味しいスープです。

するとどうでしょうか。

「ビシソワーズ」も「トムヤンクン」もどんどん出ていく量が増えて、追加を出すまでになりました。

そして、今ではそのホテルの【名物スープ】になり、朝食目当てのリピーターも増えたそうです。

 

物語は、人の行動を変える大きな『力』になります。

物語を語れる教師になりたい。

 

桐生大学附属中学校 教頭 神子澤 修

プロフィール

神子澤 修(みこざわ・おさむ)

<現職>

桐生大学附属中学校 教頭 

<略歴>

昭和35年 富山県生まれ

昭和59年 明治大学政治経済学部卒業

昭和61年 桐丘短期大学(現・桐生大学短期大学部)卒業

昭和61年 桐丘高校(現・桐生第一高校) 教職

<資格>

教員資格(社会・家庭・保健)

社会教育主事、管理栄養士、調理師、行政書士、危険物取扱者

産業カウンセラー、食育インストラクター、GCS認定プロコーチ、フードコーディネーター

 

ページトップへ