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【公立前期入試】学力検査問題・塾の先生はこう見る(第2回)

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【公立前期入試】学力検査問題・塾の先生はこう見る(第2回)

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.02.10 
tags:入試, 公立高校, 前期入試, 群馬県公立入試, 群馬県公立高校, 進学塾クエスト, 館林市, 高校入試

後期に向けて走り出そう!

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 連載2回目の今回は館林市の進学塾クエスト 塾長 古口徳夫先生に取材した。学力検査問題の講評だけでなく、後期に向けてのアドバイスも聞くことができた。
 
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(写真)進学塾クエスト 塾長 古口先生

ーー前期入試が終わりました。各教科の問題をどのように振り返りますか? まずは英語からお聞かせください。
「後期入試の縮小版といった感じ。基本易しい問題だが、語彙力・文法力がないと厳しいですね。後期入試もそうですが、普段からたくさんの英作文の練習をしていくことが重要だなと感じました」
 
ーー国語についてはいかがですか?
「語彙に関する問題は私立中学入試程度の知識があれば全問正解は可能ですね。言い方を変えれば、中学入試の語彙系の問題集は対策として使えます。古文・漢文・長文読解に関しては後期入試の勉強していれば、特別な対策は必要なかったと思います」

ーー最後に、数学についての講評をお聞かせください。
「基本事項をしっかり覚え、それを確実に運用できるまでもっていければできる問題ばかり。基本事項をひとひねりしないと解けないような問題はなかったと思います」

ーーなるほど。今回はじめて導入された学力検査問題ですが、全体的にどのような感想をお持ちになりましたか?
「前期については、この学力検査のために取り立てて何か対策をする必要は一切ないですね。今後、同等のレベルが維持されていくとすれば、後期入試でしっかり得点する学習をしていけば大丈夫でしょう。ただ、この学力検査の導入校で、レベルの高い太女などの上位校では高得点に集中するはずなので注意は必要です」

ーー学力検査を導入せず、独自の総合問題を採用した学校もありました。
「太高などの総合問題を実施した学校については、(いわゆる5科目の)入試対策だけではなく、新聞を毎日読む、さまざまなジャンルの本を多読し、『見聞をひろげる』意識を小さい頃から養っていく必要があります」

ーー導入されたのが、県のトップ校というところを見ても、詰込みではない真の学力を持った生徒を採用しようという意図が見えますね。
「そうです。ここの部分に関しては、残念ながら、その子の生育環境がものを言う部分で、塾で(短期集中の突貫工事的な)対策をして勉強してもそれほど意味はないと思います」

ーー前期は合否発表後が大変ですよね。
「今年から学力試験が入ってきたので、不合格だった場合に『実力を見られたわけではないので気にすることはないよ』という声がけがしにくくなるのは事実です。とはいえ、内申の比率は間違いなく高いはずなので、これで落ちたからランクを下げなければ…と思う必要はなく、私立高校の学特の結果などが志望校に見合ったモノになっているなら、自信を持って第一志望の高校に望むべきだと思います」

ーーまだ、前期の結果は出ていませんが、もう気持ちを切り替えて後期にむけて動き出したほうがよさそうですね。後期を受験する際のアドバイスを頂けますか?
「ここからは新しいことには手をつけずに、今まで使ってきた教材を徹底的にしみこませることに時間を使うべきだと思います。また、学校や塾でやった学力テストをすべて解き直し、解答を覚えてしまうくらいのつもりで取り組むことが大切ですね」

ーーなるほど。日々の生活面で気を付けるべきことはありますか?
「自分で決めて、『絶対に受かりたい』と思って今まで頑張ってきたのだから、『できる!大丈夫!』と自分に言い聞かせて、一日一日を大切に過ごしてほしい。最優先項目は「体調管理」。土日も普段通りに起き、普段通りに学習をする。そして、土日くらいは22時には寝る。月曜日にスッキリ起きられるのでは? ストレッチをしながら資料集を読む・お風呂は湯船につかってしっかり暖まる、勉強中もネックウォーマーなどをして、のどを温めることも大切です。」
ーー勉強をとりまく環境整備も気を配ったほうがよさそうですね。
 
《 今回、取材に協力してくださった学習塾 》
進学塾クエスト(館林市) 塾長 古口 徳夫先生
 
(取材・構成:編集部 峯岸武司)

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