【群馬県公立入試】改めて確認しておきたい、群馬の公立入試のしくみ
今年2月に実施した2024年度入試から、従来2回だった入試を一本化して〝一発勝負〟となった群馬県公立高校入試。来年2月の25年度入試も引き続き同じ仕組みで行われます。各校で選抜方法や得点配分が異なるため、志望校選びはできるだけ早い時期から、よく見極めておくことが大切です。今回初めて導入される「ウェブ出願」にも注目。いざというときに慌てないよう、余裕をもって準備しておきましょう。
まず県教委がこれまでに公表している25年度入試の日程を見てみます。 25年度の入試は来年2月20、21日。23年度入試までは前期選抜(2月)と後期選抜(3月上旬)の2回行われましたが、24年度から一本化され、25年度入試も引き続き〝一発勝負〟の入試となります。 入試は1回ですが、高校は「特色型」(募集定員の10~50%)と「総合型」(同50~90%)の2つの型で選抜します。それぞれの定員に占める割合や、どちらの型を先に選抜するかは、高校が独自に設定します。
「特色型」は従来の前期選抜を、「総合型」は従来の後期選抜を、それぞれ引き継ぐイメージ。特に「特色型」は、中学校の部活動実績や校外活動などを重視した選抜です。
各高校は「学力検査」(全日制は国数英社理の5教科)や「面接」、中学校からの「調査書」などの各検査項目の割合について、それぞれの型ごとに独自で設定。教科ごとの得点に傾斜を付ける高校もあります。
一般的な説明だけでは分かりにくいので、具体例を挙げて説明します。
たとえばA高校の場合。定員の80%を「総合型」(学力検査500点、面接100点、調査書100点と設定)で、20%を「特色型」(学力検査250点、面接400点、調査書400点と設定)でそれぞれ選抜するとします。
定員200人に対して220人が受験したとして、高校はまず最初に学力検査を重視した「総合型」で160人を選抜。残る60人の中から、面接や調査書で部活動実績などを重視する「特色型」で40人を選抜します。
このように高校の設定した選抜方法に従って選抜されるため、受験生自身が出願時に「総合型」「特色型」を選択する必要はありません。 高校別の選抜方式や得点配分などの詳細は県教委が県ホームページ(「令和7年度群馬県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の『選抜方法等』について」)をチェックしておきましょう。
学力検査でどの教科の得点が高いか、部活動実績などを含む面接や調査書がどの程度評価されるかは、高校の選抜方法や得点配分しだいです。自分の得意分野を最大限アピールするためにも、志望校の情報は詳しくチェックしておきましょう。
(編集部)