続けてきたピアノで全国へ 桐高2年生、日本クラシック音楽コンクール全国大会に出場
文武両道を掲げ、部活動と学業の両立に力を入れている県立桐生高校(新井高広校長)。近年、運動部だけでなく、文化面での生徒の活躍も目立っているという。そうした中、同校2年の野村栞那さんが、日本クラシック音楽コンクールの全国大会出場を決めた。
♬ 幅広い部門で実力を競う全国コンクール
同コンクールは、全国各地で予選と本選を行い、その中から選ばれた演奏者だけが全国大会に進む仕組み。部門はピアノをはじめ、弦楽器、管楽器、打楽器、声楽など幅広い部門を設ける全国規模の音楽コンクールだ。本選を突破できるのは「全国で通用する実力がある」と認められた演奏者に限られる。
全国大会は12月25日、神奈川県・みなとみらいのホールで開催され、野村さんはピアノ部門・高校女子の部に出場する。当日はハイドンのピアノソナタを暗譜で演奏する予定だ。
♬ 悔しさを糧に続けた挑戦
野村さんがピアノを始めたのは4歳の頃。母親がピアノ教師だったことがきっかけだった。しかし、最初からピアノが好きだったわけではない。「小さい頃は母が厳しくて、よく怒られていました」と振り返る。それでも続けてこられた理由の一つが、発表会で演奏する母の姿だった。「弾いている姿がかっこよくて、憧れでした」。
コンクールへの挑戦は小学校2年生から。だが、入賞にはなかなか届かず、小学4年生までは結果が出なかった。転機となったのは小学5年生のとき、小規模なコンクールで優秀賞を受賞したことだった。その後、コロナ禍で出場していた大会が中止となり、新たな挑戦の場として見つけたのが日本クラシック音楽コンクールだった。
小学6年生から毎年挑戦を続け、中学3年生で初めて同コンクールの全国大会に出場。しかし、そのときはレベルの高さに圧倒され、入賞には届かなかった。高校1年生でも全国には進めず、「悔しさを感じる年が続いた」という。それでも練習を重ね、今年、再び全国大会への切符を手にした。
♬ 音楽と学業を両立する日々

【写真】放課後、吹奏楽部の部員としてフルートの練習をする野村さん(同校で)
現在は桐生高校の吹奏楽部に所属し、フルートを担当している。フルートを手にしたのは中学時代から。伊勢崎市内の吹奏楽部がきっかけだ。高校でも吹奏楽を続けたくて、強豪校の一つである桐生高校に入学した。
ピアノ、吹奏楽、そして学業の三つを両立する日々は決して楽ではない。帰宅は夜7時過ぎになることも多く、「先にピアノを弾いてから勉強するので、正直大変です」と話す。それでも「音楽が楽しい。疲れてはいるけれど、癒やしでもあります」と前向きだ。

【写真】終業式で指揮を務める野村さん(写真中央部) 吹奏楽部では学生指揮者としても活躍する/桐生高校提供
野村さんにとってピアノの魅力は、「一人で10本の指を使って、たくさんの音や和音を重ね、いろいろな表情を表現できること」。音が重なり合って響く瞬間に、特別な心地よさを感じるという。
全国大会を目前に控えた現在の心境は、「緊張よりもワクワクの方が大きい」。直前には音楽大学の教員によるレッスンを受け、大きな刺激を受けた。「モチベーションが一気に上がりました。本番が楽しみです」と笑顔で語った。
(編集部)
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