スタバとコラボ 桐商高ビジ研、桐生織でちょうネクタイ 「桐生市場店」
コーヒー店チェーン「スターバックス」の新店舗「桐生市場店」が27日、みどり市笠懸町阿左美の桐生地方卸売市場余剰地(国道50号沿い)にオープンした。店の入り口に設置されるウエルカムボードと、店員が着用するちょうネクタイは、桐生市立商業高ビジネス研究部(小関香奈子顧問)の生徒らが桐生織で手作りしたものを採用。地元の高校生が「スタバ」の桐生地域1号店を彩る。
桐商ビジ研とスタバとのコラボレーションは、7月にみどり市内で行われた新店舗のアルバイト説明会の会場で、たまたま別のイベントに参加していた小関教諭と部員らがスタバ側の関係者と意気投合し、実現したという。
「新店舗が地域とのつながりを大切にすることをコンセプトにしているそうで、ビジネス研究部の活動を話したら興味を持ってくれて、協力させていただくことになりました」と小関教諭。夏休み明けの今月から急ピッチで作業を進め、オープン前に納品した。
桐生織物記念館で購入した桐生織の端切れを使い、カラフルな蝶ネクタイを30点製作。ウエルカムボードは新店舗のコンセプトを踏まえ、部員が描いた絵を桐生織で縁取るなどして手作りした。
製作の中心となった小保方蘭さん(1年)は「スタバと関われるなんて思わなかった。部員みんなで実現できて達成感がある」と笑顔。齋藤沙耶副部長(2年)は「世界のスタバとコラボできるなんて驚いた。みんなに自慢したい」と胸を張った。
小関教諭は「地元だけでなく県外からも多くの人が来店するスタバさんに、桐生織と桐商をPRできる絶好の機会をいただき感謝したい」と目を細める。