教育現場での実践研究を表彰 ぐんま教育賞表彰式が行われるー14日
群馬県教育委員会(平田郁美教育長)は14日、県庁昭和庁舎・正庁の間で第22回ぐんま教育賞(杉の子賞)の表彰式を行った。
同賞は教職員から募った現場での実践や研究論文の中から、優れた内容を表彰するもので、今年度は60編の応募があった。昨年12月17日に開催された選考委員会(委員長・石崎泰樹群馬大学学長、6名)で最優秀賞1編、優秀賞3編が選ばれた。
最優秀賞は伊勢崎市立名和小学校の高橋博紀教諭の「自立活動の視点を取り入れた一貫性のある支援を目指した連携強化」。
高橋教諭の論文はタブレット端末を活用した特別支援学級と交流学級の連携を強化する取り組みをまとめたもので、関わりを持つ複数の教員が即時性のある情報共有を図ることで、児童が安心して授業に参加し、意欲的に取り組めるようになった成果を報告した。
優秀賞にはみどり市立笠懸中学校の小池俊介教諭らによる数学科の授業での自由進度学習の実践報告、群馬大学共同教育学部附属中学校の教科を横断した学びの実践報告、県立玉村高校の大津幸信教頭らによる高校における外国人生徒への日本語指導の体制作りの実践報告の3編が選ばれた。
受賞した笠懸中学校の小池教諭ら4人の教員チームは、指導力向上や授業改善の一環として、昨年4月から数学の授業(50分)の中に子どもたちが自発的に課題を設定する「自由進度学習」を取り入れた。論文はその実践の成果をまとめた。
小池教諭は「(同校の)数学科の教員が一丸となって、試行錯誤しながら長期的に取り組んできたことが認められて嬉しい」と受賞の喜びを語った。
【写真】最優秀賞を受賞した伊勢崎市立名和小学校の高橋博紀教諭
【写真】平田教育長から賞状を受け取るみどり市立笠懸中学校の小池教諭
【写真】平田教育長から賞状を受け取る群馬大共同教育学部附属中の新井英雄教諭
【写真】平田教育長から賞状を受け取る玉村高校の大津幸信教頭
(編集部)