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「まさか自分たちが」驚きと喜びの初出場 清明高書道部、悲願の全国大会へ向けて最終調整

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「まさか自分たちが」驚きと喜びの初出場 清明高書道部、悲願の全国大会へ向けて最終調整

文化

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.07.10 
tags:伊勢崎清明高校, 伊勢崎清明高校 書道部, 書道パフォーマンス甲子園

文字は顧問の篠原先生。

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 「今まで先輩たちがゴールデンウィークや休みを潰して練習していても、本戦には届かなかったのを間近で見ていたので、まさか自分たちが本当に行けるとは思っていなくて、本当にびっくりしました」

 伊勢崎清明高校書道部の部長・外間恋音さん(3年)と、パフォーマンス部長・都丸愛琉さん(3年)は、「書道パフォーマンス甲子園」の本戦出場が決まった際の心境をそう語った。


 現在、部員たちは、7月27日(日)に愛媛県四国中央市・伊予三島運動公園体育館で開催される「第18回全国高等学校書道パフォーマンス選手権大会(通称・書道パフォーマンス甲子園)」に向け、最終調整に入っている。

 今回、同校が設定したパフォーマンスのテーマは「煩悩に打ち勝つ」。テーマを考えていた際、部員の吉澤優奈さん(3年)がふと口にした「煩悩」という言葉がきっかけだった。「受験を前に、自分の中にあるさまざまな悪い欲を断ち切りたいと思ってこの言葉を出しました」と吉澤さん。作品を通じて、煩悩に打ち勝つ勇気を与えられるようなメッセージを届けたいという。

 予選では、学校の体育館に設置した縦4メートル、横6メートルの巨大な紙の上で、8人の部員が約6分間のパフォーマンスを展開。その様子を動画に収め、作品として提出した。関東ブロックから25校がエントリーする中、厳正な審査を経て、同校は見事に本戦出場の切符をつかんだ。

【写真】伊勢崎清明高校書道部のメンバーと顧問の篠原先生(右端)

 

 

 部室を案内してくれたのは顧問の篠原真美子先生。通常の授業にも使われる書道室の後方には、歴代の部員たちの作品がずらりと並ぶ。高校から書道を始めた生徒と経験者の割合は「半々」だという。部長の外間さんも高校で書道に出会った一人だ。   「学校説明会で、先輩が書道パフォーマンスをしているのを見て、興味を持ちました」と振り返る。高校からのスタートながら、すでに受賞歴もあるという。

【写真】入り口に貼られた部活の表示。顧問の篠原先生が書いたそうだ。

【写真】歴代部員たちの作品が展示されている

【写真】試行錯誤の残骸…

【写真】歴代部員たちの作品が展示されている

 普段の活動では、書道展に向けた作品制作を黙々と進めているが、依頼を受けてショッピングモールなどでのパフォーマンスもこなす。静と動、個と集団——その両方を兼ね備えた独特の部活動だ。文化部でありながら全身で表現する運動部的な要素もある。それが人気の秘密なのかもしれない。
 現在、部員はすべて女子生徒だが、「女子限定というわけではありません。たまたま今はそうなっているだけで、男子も大歓迎です」と篠原先生は笑う。

 今回が7回目の挑戦で、初の本戦出場となった伊勢崎清明高校書道部。全国大会に向けた意気込みを尋ねると、外間さんは力強く語った。
「全国まで残された時間は少ないですが、有効に使って仲間たちと頑張りたい。課題の改善点をしっかり見直して、入賞を狙っていきます」

 長年の夢だった“全国の大舞台”を前に、彼女たちの熱い夏が、いよいよ幕を開けた。

(編集部)

 

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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