「選挙」「民主主義」楽しく学ぼう 大間々高で芸人ら「政治教育ショー」
県立大間々高校(高橋みゆき校長)体育館でこのほど、出前授業「笑える!政治教育ショーin群馬」が開かれた。お笑いコンビ「かもめんたる」の槙尾ユウスケさんら3人のお笑い芸人が講師となり、3年生111人はテンポのよい説明やゲームを通して、楽しみながら民主主義や選挙について学んだ。
同授業は若者の政治参加をはじめとした主権者意識を高めようと、県が今年度、民間企業「笑下村塾」と連携して新たに取り組むもの。
笑下村塾はお笑い芸人のたかまつななさんが設立。県内79校の全高校での出前授業を目指しており、4月に利根実業高校からスタートした。大間々高校は館林高校に続く、3校目の開催。
出前授業には司会進行を務めた槙尾さんのほか、お笑いコンビ「ジグザグジギー」の宮澤聡さんと池田勝さんが参加した。3人は民主主義とは何か、どうして選挙を行うのかなど、スライドを使いながら紹介。民主主義について槙尾さんは「大事なのは多数決の前の話し合いが大切」などと伝えた。
生徒を含め5人で行ったゲームでは「50歳以下は選挙権なし」という政策に対し、年齢が異なる会社員や高齢者、高校生の役になり賛否を投票。多数決では反対が多い一方、人口比や投票率によるポイントを当てはめると、賛成が多くなり逆転するといった現象を体感した。生徒は笑いを交えた90分の授業を通して、問題の解決策を考え、情報を疑う必要性などについても学んだ。