みどりの2人、世界で貢献を 大間々高教員と元市職員 青年海外協力隊
独立行政法人・国際協力機構(JICA)が実施するボランティア事業「青年海外協力隊」に参加する、元みどり市職員の山口璃奈さん(32)と現職の大間々高教員の生方千晴さん(25)が30日、みどり市の須藤昭男市長を表敬訪問した。
同事業の目的は①開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与②異文化社会における相互理解の深化と共生③ボランティア経験の社会還元ーの3つで、帰国後は日本や世界で協力隊経験を生かした活躍が期待される。
JICAは新型コロナウイルス感染拡大前には青年海外協力隊を約2000人派遣。コロナ禍で一時全員を帰国させたが、現在は1400人を超える協力隊員が世界各国で活躍している。今年の夏は群馬県内から女性4人を派遣予定。
山口さんは2016年にみどり市役所に入庁し、今年3月まで主に広報などの業務を担当。派遣先はエクアドルのインブバラ県庁の経済開発部で、期間は今年8月~26年8月までの2年間。これまでの経験を生かし、県庁観光課でSNSやウェブページの戦略的な使用方法やプロモーション方法などについて助言を行う。
生方さんは21年から理科の教員として大間々高校に勤務。派遣先はタイのプリンセスチュラポーンサイエンスハイスクールという中高一貫校で、理科教育のレベル向上のために活動する。期間は今年9月~26年3月まで。
山口さんは「日本に帰国後も、日本に住む外国人の支援ができように経験を積んで来れたら」と抱負を語り、須藤市長は「それぞれミッションがあるので、能力を存分に発揮してもらい、活躍できるように期待している」とエールを送った。