桐大中に野球部誕生 目標は「最短で全国」
桐生大学付属中学校(桐生市小曽根町、神子澤修校長)は8日の入学式で、軟式野球部の1期生14人が入学し、今年度の同部発足が正式決定した。小学生時代に実績のある子が多く、監督や同部員らは「創部最短での全国大会出場」を目標に掲げる。
同校は昨年4月、軟式野球部を2024年度に創部すると発表。全国制覇の経験もある系列の桐生第一高校硬式野球部との連携を強調し、同4~10月に計6回の練習会を行うなどして入部希望者の勧誘に取り組んだ。
1期生の内訳は群馬県6人(伊勢崎市3人、館林市2人、太田市1人)、埼玉県4人(さいたま市2人、熊谷・上尾両市各1人)、栃木県3人(足利市)、東京都1人(足立区)。
群馬県優勝、埼玉県準優勝、東京都3位など各都県で上位入賞経験のある子や、プロ野球12球団が編成するNPBジュニアチームの最終選考に残った子など実力派がそろう。
監督は甲子園常連校・星稜高校(石川)出身の齋藤健子郎教諭(36)。埼玉の公立中教諭として11年間、軟式野球の指導実績を積み、桐一コーチを経て昨年度から現職を務める。
桐生大隣接地(みどり市笠懸町阿左美)の野球場や室内練習場など、施設利用でも桐一と連携。ユニホームも桐一とほぼ同じデザインで、中体連に加盟して夏の公式戦に初出場し、秋の公式戦で上位進出を狙う。
齋藤監督は「(桐一との)中高一貫体制に魅力を感じて入学してくれた子が多い。中3秋以降の軟式から硬式への移行がポイント。目標は創部最短での全国大会出場」と語る。
部員の野田晟太(せいた)君(12)=東京都足立区出身=は「寮生活で練習環境も整っており、野球に打ち込むことができる」と入学理由を説明。「まずは中学で全国制覇を狙いたい。将来はプロになりたい」と夢を語った。
同じく部員の栗原啓汰さん(12)=太田市=も「いい選手が集まっていて、高いレベルで戦える。まずは中学で全国大会出場。その先の全国制覇、甲子園出場、プロ野球選手を目指して頑張りたい」と目を輝かせていた。
入学式会場で記念撮影する齋藤監督㊨と1期生ら(桐大中の講堂で)