上陽小(玉村)、県インクルーシブ教育モデル校に
県教委特別支援教育課は20日、インクルーシブ教育推進の一環として玉村町立上陽小学校をモデル校に指定した。インクルーシブ教育とは国籍や人種、言語、性差、障がいのあるなしに関わらず、すべての子どもが共に学び合う教育で、県では24年度から本格的に同教育を進めていくことを目指している。
同校ではモデル校指定以前から多文化共生教育に力を入れており、指定校になった24年度は学校経営の最上位目標である「夢×未来=自立」を実現する柱の一つとしてインクルーシブ教育の推進を盛り込んだ。
モデル校では文科省が行う「インクルーシブな学校運営モデル事業」を活用し、子ども一人ひとりにあった学び方の実践研究などを行う。
たとえば、図工の授業で障がいのある子とない児童が一緒に一つの作品づくりに取り組むなどの活動やICT(情報通信技術)などを活用し、一人ひとりにあった学びが実現できるような学習環境の整備を行う予定。
県ではカリキュラムマネージャーとして専門家を派遣したり、学生や地域の住民などで構成されるインクルーシブサポーター(ボランティア)を配置して同校のモデル事業を支援する。
モデル校の取り組みや海外の先進事例の調査、教員研修やシンポジウムの実施など、多方面から情報を集め、有識者会議で協議、検討を行っていく計画だ。27年度までにはインクルーシブ教育の「群馬モデル」としてまとめ上げ、県内の他の学校に展開するとしている。
【画像】上陽小ホームページ
【画像】上陽小の学校経営(同校ホームページより)
(編集部)
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