消防の仕事学ぶ 小学生消防署体験入署
地域の小学生たちに消防の仕事と火災予防について知ってもらおうと、桐生市消防本部(石内和久消防長)は22日、桐生消防署(同市元宿町)で消防署体験入署を実施した。参加した児童らは暑さに負けず、消防・救急の仕事を学んだ。
体験入署は1992年から小学校の夏休み期間に実施している消防の恒例行事。今回もはしご車搭乗や放水体験などの行事と合わせて、活動現場や救助技術の競技大会などで行われるロープの渡過体験を実施した。
当日は桐生みどり両市の小学4~6年生19人が参加した。児童らは2班に分かれ、午前中は午前中は放水体験やはしご車搭乗体験など、午後は屋内で119番通報体験などを行った。
消防署員に構え方を教わりながらホースで放水した中島吾夢さんは「急に水が勢いよく出て、ホースが重かった。水しぶきが気持ちよかった」と話した。地上約35㍍の高さまで上昇するはしご車に乗った二星陽向さんと萩原新大さんは「すごい高さだった。もう一回乗りたい」「高さを聞いてびっくりした。消防の人たちはすごい」と目を輝かせた。
ロープ渡過体験ではロープにまたがる「セーラー渡過」とロープにぶら下がる「チロリアン渡過」の2種類の方式を実施。セーラー渡過に挑戦した今井颯志さんは「ロープ後半の上りが大変だった」、チロリアン渡過に挑戦した佐藤大地さんは「2、3㍍の距離でこんなにてこずるとは思わなかった」とそれぞれ振り返った。
屋内では合計約20㌔の重さになる防火服と呼吸器の着装を体験。町田杏菜さんは「重くて暑かった。ちょっと動けない…」と苦笑いした。
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