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絆感じて歩き出す新たな旅の第一歩 みらい共創中で初の卒業式ー7日※やさしいにほんごの記事もあります

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絆感じて歩き出す新たな旅の第一歩 みらい共創中で初の卒業式ー7日※やさしいにほんごの記事もあります

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.03.08 
tags:みらい共創中 卒業式, みらい共創中学, 伊勢崎市 みらい共創中, 群馬県 みらい共創中学校, 群馬県 夜間中学, 群馬県教育委員会

制定されたばかりのみらい共創中の校章。卒業式にはデザインを担当した澁澤麗さんや校歌を編曲した音楽家の渡邉響子さんも来賓に招かれた。

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 昨年4月に開校した県立夜間中学校のみらい共創中学校(伊勢崎市今泉町、飯嶌幸校長)で7日、第1回の卒業式が行われた。日本も含めて6カ国、10~70代までの9人の生徒が巣立った。 
 式辞の中で飯嶌校長はだれ一人残さず、すべての県民が幸福を実感できる社会の実現を目指す同校の意義を改めて強調した上で、卒業生に向けて「仲間とともに励まし合い、助け合った経験が、知恵と勇気となり、固い絆となって、未来へ導く力となってくれるはず」とエールを送った。


 ブラジル出身で34歳の時に来日した若林スエリさん(70)は「これから多くの困難や挑戦が待ち受けているが、この学校で学んだ知識や友情を胸に力強く進んでいきたい」と卒業生代表として答辞を述べた。

【画像】式辞を読む同校飯嶌校長 手前の黄色い旗が校章の入った学校旗

【画像】答辞を読み上げる若林さん


 中国・山西省出身で2020年に来日したショウ・ライホウさん(31)は、式後、報道陣の取材に応じた。来日当初、日本語がまったく話せず生活に苦労した自身の経験を踏まえ、外国人が日本で生活する上でいかに言葉の壁が大きいかを訴えた。ライホウさんは日本語を学びたくて同校に開校当初から入学した。「中学校生活は楽しかったし、日本語能力も向上した」とこの1年を振り返った。卒業後は企業への就職が決まっており、自動車整備士として働く。
 卒業式ではできたばかりの校章が入った学校旗が掲げられ、生徒と教員が一体となってつくりあげた校歌が式典の場で初めて披露された。

 9人の卒業生の進路は高校などへ進学したり、就職したりとさまざま。卒業式は校歌に歌われているように彼らにとって「絆感じて歩き出す新たな旅」の第一歩となった。

【画像】卒業証書を掲げるライホウさん

 

やさしいにほんごのきじ

 きょねんの4がつにスタートした けんりつ やかんちゅうがっこう「みらい きょうそうちゅう」(いせさきし、いいじま こうちょう)で、7日に はじめての 「そつぎょうしき」が ありました。にほんを ふくむ6つの 国から きた、10だいから70だいまでの 9にんの せいとが そつぎょうしました。そつぎょうした あと、こうこうへ いくひとや しごとを するひとなど、それぞれ ちがう みちを えらびました。

 

 いいじま こうちょうは、だれも とりのこされない よのなかを つくることが、この がっこうの たいせつな もくひょうだと はなしました。そして そつぎょうせいに「ともだちと いっしょに がんばったことは、ちえと ゆうきになり、つよい きずなと なって、みらいへ すすむ ちからに なるでしょう」と はなしました。

 

 ブラジルしゅっしんの わかばやし スエリさん(70)は、34さいのときに にほんに きました。そつぎょうせいの だいひょうとして「これからも いろいろな たいへんなことが あると おもいます。でも、この がっこうで まなんだことや ともだちとの おもいでを たいせつにして、まえへ すすみます」と はなしました。

 

 また、ちゅうごくの しゅっしんで、2020ねんに にほんに きた ショウ・ライホウさん(31)は、そつぎょうしきの あと、きしゃの しつもんに こたえました。ライホウさんは、にほんに きたばかりの ころ、にほんごが はなせず、せいかつが とても たいへんだったと いいました。そして、にほんで くらす がいこくの ひとにとって、ことばの もんだいが おおきな かべに なることを はなしました。ライホウさんは、にほんごを まなびたくて、この がっこうに はいりました。「ちゅうがっこうの せいかつは たのしかったし、にほんごも じょうずに なりました」と、この1ねんを ふりかえりました。そつぎょうした あとは、かいしゃに しゅうしょくして、じどうしゃの せいびしとして はたらきます。

 

 そつぎょうしきでは、あたらしく できた がっこうの マークが はいった はたが かざられました。そして、せいとと せんせいが いっしょに つくった こうかが、はじめて うたわれました。

 

 こうかの かしに あるように、9にんの そつぎょうせいに とって、つよい きずなを かんじながら あたらしい みちへ すすむ たいせつな そつぎょうしきになりました。

 

 

(編集部)

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