ホーム

»

学校ニュース

»

足で稼いだ成果を発表ー第5回iTanQ”X”(探究発表会)に全国の中高生集う 伊勢崎高

学校ニュース

一覧はこちら

足で稼いだ成果を発表ー第5回iTanQ”X”(探究発表会)に全国の中高生集う 伊勢崎高

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.08.19 
tags:iTanQ"X", 伊勢崎高校 上野千鶴子, 伊勢崎高校 探究, 伊高, 伊高 SAH, 県立伊勢崎高校

 地域や学校、学年の枠を超えて全国の生徒や学校関係者がつながる探究活動の交流会「第5回 iTanQ“X(クロス)”」が19日、県立伊勢崎高校(高橋みゆき校長)の第一体育館で開かれた。全国37校の教員や生徒、企業や大学などの教育関係者が集い、約150人(オンライン含む)が参加した。

 

グループに分かれ身近なテーマを議論

 午前中の「生徒-大人の交流会」では、48人の参加者(教育関係者や一般参加者、生徒)が12のテーブルに分かれ、事前に設定されたテーマについて議論を深めた。


 テーマは「部活動は学校ではなく地域や外部に委託すべきである」「消費税10%をさらに引き上げて社会保障を強化すべきである」「公立高校だけでなく私立高校にも授業料無償化を推し進めるべきである」の3つ。生成AI(ChatGPT)が作成した意見文を読み込み、直接書き込める円卓型ツール「えんたくん」に意見を記入しながら、それぞれの考えを述べ合った。


 参加した伊勢崎市内の中学2年生は「親に勧められて参加したが、普段聞けない大人の方の意見を聞けて面白かった」と振り返った。

 

AI時代に必要な“足で稼ぐ探究” 大学教授らも高評価

 午後は「“X”カップ」と題した探究成果コンテストが行われ、同校のiTanQスクール(上野千鶴子ゼミ)生と有志15組が研究成果を発表。山形、岡山、広島、長崎など県外からも生徒が登壇した。


 審査員には群馬大・副学長の板橋英之氏、高崎経済大・学長の水口剛氏、お笑い芸人アンカンミンカンの富所哲平氏ら7人を迎え、ゼミの指導・助言を行う東京大学名誉教授の上野千鶴子氏もオンラインで加わった。

【写真】オンラインで参加した上野千鶴子氏

【写真】審査員のメンバー(最前列)

 発表は1組5分。その後3分間の質疑応答が設けられ、審査員から鋭い質問が飛んだ。同校の探究活動は、ネット検索などの「調べ学習」にとどまらず、フィールドワークやアンケート調査など、自ら足を使って一次情報を集める点に特色がある。それぞれの発表もこうした特色が色濃く反映されていた。たとえば「生徒4人で毎日25分英語で会話すれば英語力は向上するのか」という仮説を立て、実験を重ねた研究や、財務省前のデモ参加者に直接インタビューして拡大の要因を探った発表など、どの取り組みも現場に根ざした内容だった。

 こうした姿勢に対し、群馬大の板橋副学長は「現地に足を運んで感じることはAIにはできない。だからこそ、この姿勢はAI社会にとっても大切」と高く評価した。

 

 異色だったのは伊勢崎高校2年生の膳宏和さんの「自分について」という探究発表。審査員の富所氏は「”自分”と”他”しかない世界で”他”を探っていくのが探究。そんな中で、自分を知るというところに光を当てたのはとても面白い(視点だ)なと思った」と絶賛した。

 

 最優秀賞には、群馬大学共同教育学部附属中学3年の登丸晴香さんによる「リトリート×サイクルツーリズムで新しい観光の”かたち”を」が選ばれた。

 

 総評で上野氏は「プロセスに立ち会った者としては、本当は皆さんの発表に優劣をつけたくありません。生徒一人ひとりの成長があり、よくここまでやったと伝えたい」と発表者全員をねぎらった。


【メモ】伊勢崎高校の探究(同校 学校案内より作成)

(編集部)

広告

編集部より 記事は配信日時点での情報です。

ページトップへ