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伊勢崎高校の探究活動「iTanQ」、 三菱みらい育成アワード2025でグランプリ

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伊勢崎高校の探究活動「iTanQ」、 三菱みらい育成アワード2025でグランプリ

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.10.03 
tags:iTanQ"X" 伊勢崎高校, OECD 群馬, OECD 非認知能力, みらい育成アワード2025, みらい育成アワード2025 グランプリ, 上野千鶴子 東大, 伊勢崎高校, 伊高 SAH, 伊高 探究

 三菱みらい育成財団「みらい育成アワード2025」の授賞式が9月20日、東京都千代田区のJPタワーホールで行われた。高校部門にあたるカテゴリー1のグランプリには、県立伊勢崎高校(高橋みゆき校長)の「iTanQ~伊高の探究が世界をつなぐ」(2024年度採択事業)が選ばれた。

 

グランプリは栄誉ある賞 

 同財団の24年度助成事業には全国から180校が応募し、64校が採択された。採択校は最大200万円の助成を3年間受けられる。今回のグランプリはその中から東日本地区では伊勢崎高校(1校)、西日本地区では京都市立京都奏和高校(1校)が選ばれた。

 伊勢崎高校の高橋みゆき校長は「栄誉ある賞をいただけて嬉しい。生徒や教職員のさらなるモチベーションにつながっていくと思う」と喜びを語った。

【写真】グランプリ受賞の喜びを語る高橋校長(右)と探究部長の山口教諭(左)(同校・校長室で)

 

学校の枠を越えた探究活動「iTanQ」

 同校は県教育委員会が推進する非認知能力育成プログラム「SAH」の指定校でもあり、「学校を越えて社会で生きる力を育む」ことを教育目標に掲げている。

 今年で3年目を迎える独自の探究活動「iTanQ」は、全校で取り組む「総合的な探究の時間」に加え、現場での体験を重視する「スタディーツアー」、上野千鶴子東京大学名誉教授をアドバイザーに迎えた「iTanQスクール」、学校の枠を越えた発表の場「iTanQ”X”(クロス)」など、多面的に展開されている。

【図】伊勢崎高校の探究活動「iTanQ」の全体像(同校学校案内より)

 探究部長の山口将史教諭は「課外活動ではなく学校教育の中に“学校を越える場面”をつくることが大切だという考えでカリキュラムを組んできた」と説明する。同アワードの審査基準には“学校外への波及効果”が重視されており、「この点が評価されたのではないか」と話した。

 

生徒の意識にも変化

 山口教諭は「将来の目標を明確に持つ生徒が増えてきている」と手応えを語る。その変化はデータでも表れている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが9~10月に実施したアンケートでは、同校生徒の8割以上が「挑戦する人を応援する雰囲気がある(89.1%)」「異なる意見や価値を尊重できる(92.3%)」「学校の一員だと感じている(83.5%)」「この学校に入ってよかった(84.0%)」と回答。社会課題への関心も前年より大幅に高まった(下記グラフ参照)。

 

 大学進学実績にも好影響が出ており、近年は国立大学進学者数が着実に増えている(下記グラフ参照)。

 高橋校長は入試の結果のために探究に力を入れているわけではないと前置きしつつ、「入試の結果にも良い影響を与えているとは思う」と話す。

 高橋校長が着任する前から、同校では大学入試において易きに流れる風潮を変えていこうと学校をあげて取り組み始めたという。こうした素地に探究活動や非認知能力育成が「うまくかみ合ったのではないか」と校長は分析する。

 「認知能力で非認知能力は伸ばせないが、非認知能力を伸ばすことによって認知能力が伸ばせるということは研究者も言っていて、粘り強く頑張りぬく力を持った生徒は増えていると思う」と評価した。

 

 今年の3年生は1年次から「iTanQ」に取り組んだ初めての学年。高橋校長は「ようやく地域でも取り組みの認知度が高まってきた」と語り、「生徒と教職員が一体となって、さらに活動をブラッシュアップさせたい」と意欲を示した。

(編集部)

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編集部より 記事は配信日時点での情報です。

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