健大高崎野球部が東部小を訪問 児童と「夢の交流授業」
高崎市立東部小学校に27日、健大高崎高校(加藤陽彦校長)野球部の選手20人が訪れ、5年生と6年生の児童たちと野球を通じた交流授業が行われた。
この運動教室は体育の授業の一環として企画された。「全国的に活躍する健大野球部との交流で児童が刺激を受け、自分で考えて、自分で決めて、自分で動き出すきっかけを作りたい」。そんな思いから、春先、同小の武井郁也校長が思い切って健大高崎高校に企画を持ちかけた。高校側からは快く承諾があり、〝夢の体育の授業〟が実現した。健大高崎高校の野球部が小学校に出向いて交流するのは初の試みだという。
午後2時過ぎ、野球部の選手たちの掛け声とともに校庭をランニングするウォーミングアップから交流はスタート。選手が見本を見せた後、希望した児童15人が、大谷翔平選手から寄贈されたグローブを使って一緒にキャッチボールを楽しんだ。中学時代に野球をしていた武井校長が飛び入り参加すると、児童からは笑いが起こった。
その後、児童は10人ほどのグループに分かれ、それぞれに選手が1人ずつ加わって投球練習。選手たちは「いいぞ」「うまいね」などと声をかけ、児童たちはにこにこ顔で応えていた。
⚾健大高崎高校の野球部
⚾準備体操の様子
⚾一緒にランニング
⚾健大野球部と東部小の児童とのキャッチボール
⚾大谷グローブ
⚾思わず武井校長も参加
⚾選手からアドバイスを受ける児童たち
練習の後は「夢に向かって」をテーマにした座談会が開かれ、野球部の小谷魁星コーチが選手たちにインタビューする形で進行。選手からは、プロ野球選手を目指す夢や、夏の甲子園優勝という大きな目標が語られた。投手の下重賢慎さんが「夢を実現するために何をすればよいか」と問われ、「硬い体を柔らかくしたい」と答えると、小谷コーチから外野手の佐藤龍月さんと一緒に開脚の実演を促される一幕もあった。
⚾辛そうに開脚する下重賢慎選手
選手たちは「全力でやることは恥ずかしいことではないので、何事にも全力でチャレンジすることを忘れないで頑張ってほしい」など、児童たちにエールを送った。
野球を習っているという6年生の浅見遥希さんは「健大高崎の選手に教わったことを試合で活かしたい。とてもいい思い出になった」と笑顔で語った。
野球部主将で内野手の加藤大成さんは、「子どもたちは本当に元気で素直。教えたことをすぐに実践してくれて楽しく教えられた。自分にとっても初心に戻れるいい機会だった」と振り返った。
(編集部)
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