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先輩たちが1年生に探究のバトンをわたす コースを越えた絆を作りたい 全校一斉の探究成果発表会ー健大高崎で 

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先輩たちが1年生に探究のバトンをわたす コースを越えた絆を作りたい 全校一斉の探究成果発表会ー健大高崎で 

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2025.04.25 
tags:Well-being DAY 健大高崎, 健大高崎, 健大高崎 探究, 健大高崎 野球部, 高崎健康福祉大学高崎高校

 全校一斉での探究活動の成果発表会「Well-being DAY」が25日、健大高崎高校(加藤陽彦校長)で行われた。高校2・3年生から1年生に向けて探究に関する個人発表を行う合同授業で、昨年、同校野球部の生徒の発案で始まった。入学したばかりの1年生が先輩たちとの関係を築き、1年間の学びの見通しを立てるのがねらいだ。

 

 アスリートコース、進学コース、大進コース、特進コースの4コースが混在した各学年2名ずつ5~6人グループをつくり、42教室に分かれた。グループの組み合わせは直前に発表されるため、ほぼ「初顔合わせ」。そのせいか、教室移動中はにぎやかだった生徒たちも、開始間際には静まりかえっていた。

 

 1,286人の大規模授業をつなぐのはGoogleミート(ウェブ会議ツール)。配信用の教室で司会進行を務めたのは同校アスリートコース3年生で野球部の髙須賀天丸さんと沼倉健太さん。オープニング企画では司会二人のカツラをかぶったパフォーマンスで場をなごませた。また「リリカちゃん」というキャラクターが登場し「Well-being DAY」をテーマにした〝脱力系〟の音楽で盛り上げた。リリカちゃんは薬嫌いの子どもたちを減らすコンセプトで同校の生徒が探究の授業の一環で試作したキャラクター。今回の楽曲もこの日にあわせて作詞、作曲したという。

 

 その後、42教室それぞれに作られたグループで質問カードを使ったアイスブレイク。グループのお互いの距離を縮めた後、1ターン5分程度の個人発表をパソコンを使ってプレゼンした。

 

 同校の探究テーマはコースによって異なり、アスリートコースは「スポーツと社会の関係について」、進学コースは「ボランティアを通じた地域貢献について」、大進、特進コースは「ビジネスプランの発案を通じた社会課題の解決」が設定されている。

 担当の石田智子教諭は「3つの違ったテーマを同時進行で進めるのが同校の探究活動の特徴」と話す。「学年横断でやることで入学したての1年生が、探究活動の内容を直に感じる機会になる」と同校国語科の岡庭和江教諭。参加した1年生の生徒も「探究について考えるよいきっかけになった」と手応えを感じた様子。

 

 授業終了後の取材で実行委員長でもある髙須賀さんは「コースが分かれてしまっているので、普段接点がない他のコースの生徒と仲良くなって、健大がより良い学校になればと思って企画した。昨年、先輩が作ってくれた機会を引き継げて良かった」と顔をほころばせた。

 

 同校の探究活動は縦のつながりを大切にしている。今年から「健大総探サポーター制度」をつくり、今年の卒業生をサポートメンバーに加えた。石田教諭によると「登録した卒業生が関われるタイミングで探究に加わってもらい、後輩たちの相談に乗ったり、アドバイスしてもらうのが目的」とのこと。すでに約140人が登録しているという。「教員だと聞きにくいことも、年齢の近い先輩ならば聞きやすいと思う」と同制度に期待を寄せる。

オープニング企画 司会を務めた野球部3年の髙須賀さん(左)と沼倉さん

オープニング企画で歌を披露した「リリカちゃん」

授業の様子

アイスブレイクで自己紹介するグループのメンバー

パソコンを使ってプレゼン

パソコンのプレゼンを熱心に聞く生徒

 

 

(編集部)

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