高崎女子高校で「高校生の探究成果発表会」 太東、沼田、伊商3校の生徒が発表
高崎女子高校(高崎市稲荷町)の大会議室で28日、群馬県教育研究会地理部会による「高校生の探究成果発表会」が行われた。教職員、生徒含め約30人が参加した。探究発表会は午後1時30分から行われ、太田東高校、沼田高校、伊勢崎商業高校の3校の生徒が地歴専門の教員らの前で発表を行った。
■太田東高生は「金山」の探究
太田東高校の地歴研究部に所属する生徒3人は「太田市の発展と金山城」をテーマに研究成果を発表した。太田市周辺の地形や歴史、産業の変化を軸に、同市がどのように形成され、現在の都市構造に至ったのかを多角的に考察した。
発表ではまず、大間々扇状地など周辺部の自然環境に注目。金山周辺は古くから水資源に恵まれ、湧水や河川を生かした生活や農業が営まれてきたと指摘した。こうした地形条件が人々を引き寄せ、古代から中世にかけて集落形成の基盤となったという。
江戸時代に入ると、日光例幣使街道の整備によって太田は宿場町として発展。北部では街道沿いに町が形成され、南部では河川や湧水を利用した農業が広がるなど、地域ごとに異なる性格が生まれた点も特徴として紹介された。
■沼高生は「狩猟文化の活性化」について発表
沼田高校1年生の生徒は「狩猟文化の活性化」を切り口とした探究発表を行った。農作物被害や山林荒廃が各地で問題となる中、狩猟人口の減少という構造的課題に着目し、その原因と解決策を考察した。
なぜ狩猟者は増えないのか。発表した生徒はその理由として、狩猟に対する無関心や誤解、始めにくさ(免許取得の難しさ、費用や時間の負担)、一年の間で狩猟できる期間の短さ、報酬の問題などを挙げた。
生徒は実際にベテランの猟師に同行したフィールドワークを行い、罠の見回りや解体作業に1日6時間以上を要する厳しい現実を体験。初期投資の高さや報酬の低さから、狩猟だけで生計を立てることが難しい現状も紹介された。
■伊商生は「雷」を研究
伊勢崎商業高校の有志6人グループは落雷による事故や被害が後を絶たない中、「落雷の地域的傾向と防災対策」をテーマに探究成果を発表した。近年多発する、部活動中や屋外活動中に起きた落雷事故をきっかけに、雷を科学的に分析し、命を守るための具体策を考えた。
研究では、気象庁が公開する落雷データをもとに、伊勢崎市内での落雷発生日と地点を整理し、地図へ落とし込んだ。その結果、落雷が赤堀エリア、境エリア集中する傾向があることを発見した。赤堀は送電線の鉄塔があり境は利根川周辺で上昇気流が発生しやすいのが原因ではないかと仮説をたてた。
今後、独自の「落雷防災ハザードマップ」を作成し、落雷が集中するエリアを示し、実用的な防災ツールへと発展させる構想を明らかにした。
■来年に向けもっと深めたい
質疑応答では資料の出典明示やより正確な調査日時の記録など、研究としての完成度を高めるための助言が出席した教員から寄せられた。
発表した太田東高校の生徒は「先生たちを前にしての発表で緊張した。資料に不十分な部分もありもっと内容を深めて来年も臨みたい」と振り返った。
(編集部)
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