健大高崎が一体に 生徒の思いで実現した探究授業
26日、健大高崎高校(加藤陽彦校長)で、総合的な探究の時間である「Well-being DAY」が6限目の授業を活用して行われた。
今回は高校2・3年生から1年生に向けて探究に関する個人発表を行う合同授業。入学したばかりの1年生が先輩たちとの関係を築き、1年間の学びの見通しを立てるのがねらいだ。41教室を使って1,247人の生徒が参加する大規模な授業となった。
従来、コース別で行われていた探究の授業だが、今回はアスリートコース、進学コース、大進コース、特進コースの4コースが混在した各学年2名ずつで構成された6人グループでの発表となった。
コースを横断する方式で実施されたのは、昨年11月、同校・アスリートコースで野球部3年生の金井俐樹(りき)くん(写真)が、たまたま廊下を通りかかった石田智子教諭に提案したことがきっかけ。「同じコースの生徒だけだと他コースの人たちと仲が深まらないので、コースをまたいでやってみたい」という金井くんの思いが届き、他の教諭もその気持ちに応えた。
「自分たち本位にやるのではなく、先生たちと連携しながらやることが大事。先生だけ、生徒だけの一方通行ではなく、健大高崎が一体となってやったことに意味があると思う」と金井くんは感慨深げに語った。
当日、司会進行は野球部の3年生らが務め、Googleミート(ウェブ会議ツール)を使って、全教室に配信。オープニング企画ではラップバトルが披露され、場をなごませた。続いて、41教室それぞれに作られたグループ6人で質問カードを使ったアイスブレイク。お互いの距離を縮めた後、各コースで設定されたテーマの個人発表をパソコンを使ってプレゼンテーションした。
授業に参加したアスリートコース・1年生の大岩翔斗くんは「先輩たちの意見を聞けて、自分の将来について考えるきっかけになった」と感想を述べた。
オープニング企画のラップバトル
校長先生のあいさつが全教室に配信
6人1グループの授業の様子
個人発表を行う生徒の様子
個人発表を行う生徒の様子
発表に熱心にメモをとる生徒の様子
(編集部)