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高校入試にも広がるか? ネット出願の大研究(2)ー佐日・國栃の事例

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高校入試にも広がるか? ネット出願の大研究(2)ー佐日・國栃の事例

高校入試

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2017.06.11 
tags:佐日, 佐日 ネット出願, 國學院大學栃木高校, 國學院大學栃木高校 ネット出願, 群馬 高校 ネット出願

ネット出願をすでに導入した佐日。今年は「学力判定テスト」(模擬試験)の申し込みにもネット出願を活用する。

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 大学入試では主流になりつつある「ネット出願」。出願はインターネット経由に一本化する動きもある。そうした中、栃木県の佐野日大高校や國学院大学栃木高校はすでに「ネット出願」を導入している。群馬県内で現時点で「ネット出願」を表明している高校はないが、全国的には広がりを見せている。「ネット出願」の今を追った。

 

■栃木の私立高校ではすでにネット出願
 このネット出願は高校入試界にも拡大の兆しを見せている。群馬県内ではまだ導入事例はないが、お隣の栃木県では、國學院大学栃木高校と佐野日本大学高校が、すでにインターネット出願に踏み切っている。

 佐野日大高校の入試室副室長の田中博氏は「受験生側にとっても運営側にとっても事務作業も軽減できる点で、ネット出願のメリットは少なくないですね」と利点を力説する。私立高校であれば、その受験者数は1,000名を超える学校が少なくない。短期間で正確な帳票を作成するのは膨大な作業量だ。ネット出願であれば、こうした煩雑な事務処理作業が一気に片付く。

 

国学院

【写真】國学院大学栃木高校の昨年度の入試要項には「インターネット出願はじめます」と書かれている

 

■入試本番だけではない「ネット出願」の活用
 佐野日大高校では今年秋に実施される「佐野日大 学力判定テスト」(10月14日実施)にもインターネット出願を導入する。申し込みもインターネットのみでの受付に一本化される。この学力判定テストで登録したデータはそのまま本番の入試でも利用できるそうだ。
 今年度の募集ポスターにも、黄色の背景に赤い太字で「出願はインターネットで」と告知され、周知徹底を図る。
 同校入試室副室長の田中博氏は「入試直前にネット出願の手続きは慣れていないと手間取る可能性もあります。学力判定テストは入試本番のネット出願の練習になるので、本校を志望する受験生にはぜひ受験してほしい」と話す。
 「学力判定テスト」は無料で受験できる。同校の話では、受験する層の多くが例年、このテストを受験しているという。もちろん、結果が悪かったからといって、合否に左右することはない。本番入試の問題傾向に合わせて作問されていて、成績表も個別に返却されるので、学習の指針にもなる。公立が第一志望でも同校の受験を併願で考えている受験生は受ける意義がありそうだ。
 「ネット出願が本番の入試だけでなく、高校側が主催する模擬テストや学校説明会の申し込みなどにも活用できれば、早い段階で受験生を囲い込める利点もあります」と解説する学習塾関係者もいる。
 少子化時代にあって、生徒獲得は死活問題だ。夏から秋のオープンキャンパスや受験生向けのイベントで一旦登録をしてもらえれば、本番の受験校として検討される可能性はたしかに高まるかもしれない。
 「今後、(ネット出願は)栃木県内の他の私学でも広がっていくと思いますし、群馬県内の大規模な私学での導入の動きも起こってくるはずです」と先の学習塾関係者は予測する。


 ただし、高校生と違って、中学生の場合は出願する際に保護者の協力が不可欠だ。たしかに今の中学生の保護者はインターネット拡大期の世代だ。仕事や日常生活の中にインターネットは随分入り込んではいる。実際、「ネット出願」の話をすると太田市の中3生の息子を持つ恵子さん(仮名)は「インターネットでの出願の方が楽そうですね」と話してくれた。一方、「ネット系は弱いので…」と不安を漏らす保護者もいる。
 こうした不安に対し、佐野日大では「インターネット出願が不安な方やインターネット環境がない方のための専用窓口は設けていますので安心してください」と話す。

 

■広がるか ネット出願
 「2017年入試『インターネット出願』実施状況調査」(旺文社)では、2016年一般入試の志願者総数が1万人以上の大学では、実に約99%がネット出願実施校であったという結果が出ている。3,000人以上1万人未満の大学では約79%、1,000人~3千人未満で約68%と、志願者数が多い大学ほどネット出願を実施している率も高い傾向にある。今後、このすそ野は広がり、高校入試での導入も増加していくはずだ。
 受験生、高校側双方にメリットのある「インターネット出願」。群馬県内の高校で導入を表明している学校は今のところない(6月11日時点)。しかし、普及の流れはできつつある。群馬の私立高校でもインターネット出願が導入される日はそう遠くない話なのかもしれない。

(編集部=峯岸武司)

 

佐日テスト

 

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