ホーム

»

学校ニュース

»

共愛学園小学校、開校ー大川学園長に聞く

学校ニュース

一覧はこちら

共愛学園小学校、開校ー大川学園長に聞く

教育全般

みんなの学校新聞編集局 
投稿日:2015.10.26 

小学校開校を語る大川学園長

写真を拡大

 共愛学園が、2016年から小学校を開校する。10月6日(火)には第1回の願書受付が終了し、11月1日(日)に第1回の入試が行われる。初年度は新小1のみの男女60名(2クラス)を募集する。共愛学園小学校について、その構想と理念について、大川学園長に聞いた。

 

ーそもそも、小学校を開校しようとした経緯は何か。

大川「以前から共愛学園で小学校を開校しようという話は持ち上がっていた。それこそ、岩神町にキャンパスがあった時代からの話だ。今回、駅前の好立地に用地の取得ができ、一気に話が進んだということだ」

ー他の小学校との違いは。

大川「本学はキリスト教の教えに基づく人格形成を基盤にしている。したがって、小学校のスクールモットーも『互いに愛し合いなさい』というヨハネによる福音書のことばを掲げている。まさに『共愛』という精神だ。子供ひとりひとりが、自分の夢や目標に向かえるキャリア教育の実践を目指している。学校全体で東大や医学部などのゴールを設定し、勉強させるのではなく、『こんな夢や目標を実現するために、この勉強をしたい』と自ら進んで学べる環境をつくりたい」

ーなるほど。理念はわかりました。その実践のために、どのようなカリキュラムが用意されていますか。

大川「共愛小がめざす子供像として、①こころ優しい子、②目標に向かって歩み続けられる子、③英語でコミュニケーションをとれる子を掲げている。①については、毎朝15分礼拝の時間を設けている。また週1回、道徳のようなものだが、聖書の時間が用意されている。②に関しては、繰り返し学習をするために、『振り返りの時間』やKyoai Timeと呼ばれる学校裁量の時間を設定し、公立小に比べ、年1,237時間多めの授業時数を確保した。③の英語については、週2.5時間、授業時間をつくり、ネイティブの先生が英語の指導にあたる。ネイティブの先生も指導歴の長いベテランの先生を確保している。カリキュラムも長年英語指導で蓄積された独自の教材を使うことになっている」

ー2018年に公立でも英語教育の大幅な改革が控えています。

大川「まず小6段階で最低でも英検3級レベルが取得できる英語力を目指す。それにこれからは英検だけでなく、TOEICやGTEC、TOEFLといった4技能重視の資格検定試験が主力になっていくだろう。そういった検定試験にも対応できるような人材育成をしていきたい」

ー施設面について、話を聞かせてください。

大川「学校が駒形駅から90メートルのところに位置し、広域からも通学しやすい環境にある。小学校独自の校舎を建設し、『共愛小学校アフタースクール』という、小学校独自の学童も設置、最終で19時までお子様をお預かりできる環境を作る。もちろん、長期休業中も開所する」

ー小学校独自のというのは。

大川「現在も共愛学園には学童クラブがあり、こちらは周辺の小学校のお子様もお預かりしているが、それとは別の学童を立ち上げる。本学の大学教授が立ち上げたNPO法人が運営にあたる。学園全体で小学校~大学まで持っているというシナジーを生かし、カリキュラムに工夫を凝らす予定だ」

「それから、通学上の安全を考えて、防犯カメラや守衛を駐在させ、登下校確認システムを導入することで、お子様の登下校が保護者の方に随時わかるようにする。セキュリティー面も万全を期すつもりだ」

ーすでに第1回の受付が終了したそうですが、

大川「非常に手応えを感じている。試験は本人と保護者の面接、それから筆記、集団遊び。筆記は字が書けることは想定していない。たとえば、絵の中から、食事をするのに必要なものはどれか、選ばせて○を囲むような形式をイメージしてほしい。集団遊びは10人くらいのグループを作り、その中で子供たちがどのような動きをするのかを観察させていただく。だから、特別何か準備をしなければ、というものはない。試験は年間3回行う。続けて2回までは出願できる。これから2回目の出願も控えているので、興味のある方には是非問い合わせていただきたい。県北の中之条あたりからもお問い合わせいただいている」

ー保護者としては費用面も気になると思いますが。

大川「入学金35万円。授業料は月額38,000円、それに給食費10,000円。たしかに公立小が無料なのに比べれば高めかもしれないが、学習面や環境面での付加価値はあると自負している。他の私学の小学校に比べれば、低めの設定だ。」

ーありがとうございました。

(聞き手=編集部 峯岸 武司)

広告

ページトップへ