子どもだけのまちづくり―「ミニきりゅう」あすから
きりゅう、みどり両市の小学生が仮想の「まち」をつくって運営する大規模な社会体験プログラム「ミニきりゅう」が6、7の両日、桐生市立青年の家(仲町一丁目)で開かれる。市役所や銀行、病院、警察などの施設や機関、鉄道、ものづくり、美容室、カフェなどの仕事や店、ゲームや魚釣りなどの遊びまで、約40のブースで子どもたちが働いたり遊んだりして「まち」の暮らしを疑似体験。社会の仕組みを学び、郷土愛や自治意識を育てるイベントだ。
■「暮らし」疑似体験 当日の参加も可能
桐生青年会議所(JC、黒澤卓也理事長)の創立65周年と桐生市制施行100周年を記念し、JCと同市が共催、みどり市が後援して初開催されるイベント。当初は9月に桐生市市民文化会館(美喜仁桐生文化会館)で行う予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期され、会場も青年の家に移して実現にこぎつけた。
運営の中心となる「こども会議」が4月にスタートし、両市の小学4~6年生40人がさまざまな準備を重ねてきた。7月には、まちのリーダーを決める市長選を行い、大久保里胡さん(みどり市立笠懸小6年)が市長に当選。ラハマン・ミシャさん(みどり市立大間々東小6年)と佐藤創さん(桐生市立広沢小6年)が副市長に就任し、大久保市長とともにまちのかじ取りを担う。
参加する子どもたちは「市役所」で住民登録し、バーコード付きの「市民カード」を受け取る。「職安」でやりたい仕事を選び、働いてカードにチェックし、それを「銀行」に持参すると、税金を天引きされた給料がもらえる。まちの通貨は「ミニル」。仕事をしない時間は買い物や遊びに消費し、楽しい時間を過ごす。
6日は午前10時半開会で午後4時まで。7日は午前10時から午後3時まで。まちに入れるのは小学生のみで、大人は入場不可。両日で計300人の参加を想定しているが、当日の参加も可能。問い合わせはミニきりゅう事務局のメール(minikiryu@gmail.com)へ。